お早うございます。早起きディレクターです。
お寺や神社って昔から「信心の場所」であるとともに、実はわれわれ庶民のちょっとした「エンターテイメントの地」でもあります。
仏様に手を合わすだけでなく、紫陽花や蓮や藤など四季折々の花を楽しみにお寺を訪れる人も多いはず。
でも近頃は花だけでなくそのお寺独自の個性を生かして、さらに「アミューズメントチック」に改良したお寺・・・今様にいうならば「インスタ映えするお寺」もかなり増えてきました。
境内に飾られた無数の風鈴と客殿にあるハート型の窓が大人気の京都の宇治田原にある「正寿院」などはその典型的な一例でしょうか。
いまや誰もが一度はこのハートの写真をSNSなどで見たことがあるはずです。
(僕も、かつて番組ロケハン時に思わず撮影してしました)
他にも個人的におすすめするのが「張り子の虎」で有名な奈良県信貴山・朝護孫子寺。
このお寺も、お安い拝観料で半日は快適に過ごす事ができます。
しかも夏場でも山の高台にあるから空気も涼しくて美しい。
朝護孫子寺の張り子の虎 |
こういったお寺のエンターテイメン化現象って、若者だけではなくもともと寺社仏閣が大好きな高齢者(つまり私)にとってもかなり喜ばしいことです。
だってUSJやディズニーランドなどの本物は料金も高いうえに、夏場はコンクリートの照り返しなどで死ぬほど暑い。
ましてや来年開催予定の大阪万博などは安全面、演出面の両方あわせても、とても行く気になれません。しかも、ゴミの上ですから・・・
さて、そんなことより、新しいエンターテイメント系の寺として私が新たにおすすめするのが、箕面の山上にあるダルマさんで有名な「勝尾寺」です。
ダルマのアミューズメントパーク「勝尾寺」は”王に勝った寺”
全国に達磨寺として知られているお寺はたくさんあります。
群馬県の「達磨寺」や京都の「法輪寺」なども有名ですが、箕面の勝尾寺は「勝ちダルマ」で特に知られています。
そもそも「勝尾寺」は平安時代に寺の6代目座主だった行巡上人が、病に臥せっていた当時の帝である聖和天皇の健康を祈ったところ、その著しい効験に感銘を受けた天皇自らが「この寺の持つ法力は、この国を治める王(帝)である私に勝った」として、王に勝った寺、勝王寺(かつ・おう・じ)と命名したと言われています。
しかし寺側は「王に勝つ」などはあまりにも畏れ多いと、「王」の字を「尾」に替えて呼び名はそのまま勝尾寺(かつ・おう・じ)と称するようになったとか。
つまり勝尾寺はある意味ダジャレからつけられた名前だったんですね。
「王に勝ったから勝王寺、勝尾寺・・・ばんざーい!ばんざーい!」みたいな・・・
まるでひと昔前の関西の昼間にテレビでやっていた若手芸人が大喜利する駄洒落ネタみたいですが、勝尾寺にはそんな関西人特有の遊び心が今も残っているようです。
というのも、先日十数年ぶりに訪れた勝尾寺は入口からして、お寺というよりは「良くできたアミューズメントパーク」に変貌していました。
行けば可愛くて、おまけに笑かしてくれます。
いたるところにダルマ!ダルマ!!がそれは丁寧に丁寧に大量に飾られています!!
60過ぎのおじさんも思わず「かわいいいー!」と心のなかで叫んでしまいました。
雨の中、丸い可愛い花を背景にしたダルマさん達はたぶんインスタ写真目当ての若者が来ることを予想しているかのような徹底した配置、演出ぶりです。
勝尾寺はインスタファンにも最高の場所
おまけに池のそばにある朱色の鳥居が美しい弁天様のそばには、美しい滝まで設えられており、さらに周りをダルマさんが囲む。
そんな風景はまさにSNSやインスタ写用に設定されたものらしく、ふと見れば若い女性二人組が長い時間を書けて、橋の上から鳥居を背景に写真大会をしていました。
それにしても、いまやお寺さんもいろんな演出、商売を考えるもんです。
というわけで、あいにくの雨模様でしたがそれでも「勝尾寺」はカメラおじさんの熱い鑑賞にも耐えうる、なかなか優れたエンターテイメントパークと化していました。
なんだかんだで1時間以上、拝観しながら夢中で写真を撮らせていただきました。
次回は涼しい紅葉の季節にでも訪れようと思っています。
もちろん目を入れた勝ちダルマは忘れずに!
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