お早うございます。早起きディレクターです。
僕は50歳初期のころから「緑内障」を患っています。
「緑内障」とは眼圧が上がることが原因で目の視神経が圧迫され、徐々に視野が狭くなり最終的には失明にまで至ってしまう病です。
現在でもその原因は不明とされています。
僕の場合は「ストレスが原因か?」だと医者から言われていますが、本人には「ストレス」の自覚はまったくありません。
そして、この病気で一番困るのはそれが一生「治らない」と言われていることです。
困ったもんです。
右目が突然見えなくなった
最初は12年前の冬のことでした。
朝起きたらなんだか視界に違和感があり、よくよく調べてみると右目が霞んでいることがわかりました。
目は2つあるので、片方だけ見えにくくなっても人間なかなか気づかないんです。
あわてて近所の眼科を予約して診察を受けたら、右目の眼圧が40以上まで上昇していました。
*眼圧の正常値は10~20mmHg(水銀柱)と言われています。
その日は点滴治療でなんとか症状を抑え、それからいろんな目薬を用いた治療がはじまり、以来目の状態も良くなったり悪くなったりの繰り返し。
でも、今、振り返ってみれば、やっぱり精神的にきつい仕事が続いた時には眼圧が上がり右目に靄がかかって見えにくくなったようです。
僕はけっこう繊細なんですw
それにしても目はテレビ屋にとってももちろん大事なんですが、映像を扱っている以上ハードな環境を避けてはやっていられません。
ついに手術、その後・・・
そして6年後の2018年の9月に眼科手術。
最初は1時間ほどの手術と聞いていましたが、結局2時間くらいかかりました。
ベッドに仰向けになって右目だけ出してあとは医師まかせ。
まさにキューブリックの「時計じかけのオレンジ」のワンシーンのようでした。
鈍痛や眩しさなどなど・・・正直、二度とやりたいとは思いません。
とにかく手術の後、やたら涙がこぼれるのにはまいりました。
でも問題は、手術は成功したのですがこれで終わりではないということでした。
それからも1月か2月に1度くらい眼科に行っては目の診断して目薬を処方してもらう生活が続きました。
医者からのアドバイスは「ストレスを溜めないように」。
でもストレスってなかなか自分でコントロールできないんですよね。
しかも僕の場合は自覚がない。
「緑内障」は繊細で真面目な人がなる病?
いまでも右目は時々悪化しますがそんな時には「ダイアモックス」という飲み薬を処方されます。
この「ダイアモックス」は体内の過剰な水分を出して眼圧を下げる効果があるという薬なんですが、正直ぼくとは肌が合わないようです。
前回の手術の頃から服用していたんですが、薬を飲むたびに食欲が落ちましたし(味覚がなくなる)とくに最近では服用後にかなり体がしんどくなることもあります。
しかも以前は短期間だけ服用だったのが今回は1か月分も処方されてしまいました。
おまけに過去最高に体がだるくなって息切れがして、とても仕事どころではありません。
(たまたまロケの仕事が入っていました)
もうこの薬はやめたいと訴えるつもりですが、果たして医者に理解してもらえますか。
ところで先日、ジャズピアニストの秋吉敏子さん(93)がテレビに出ていたので久しぶりに眺めていたら、彼女も「緑内障」を長く患っていた一人だそうで、すでに右目は失明されていました。
彼女の失った目はテレビ画面越しにもうっすら青みがかっていて、僕は直視できませんでした。
でも彼女はしゃんと背筋を伸ばしてステージに立ち、その演奏は93歳とは思えない堂々としたものでした。
秋吉さんと比べたら失礼ですが、彼女もかなり繊細でかなりのストレスがかかっていた人生だったんでしょう。(そりゃそうですよね)
そんなわけで、そろそろ二回目の手術を宣告されそうです。
世の中にはもっともっと肉体的にも精神的にもつらい病と向き合っている人もいますし、これも真面目で繊細な性格に生まれた自分の宿命とは思ってますが、それでもやっぱり困ったものです。
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