お早うございます。早起きディレクターです。
人間は歳を取るとみんな成長するのか?と問われればそんなことはないです。
少なくとも自分の場合はそうです。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、歳をとれば体や知識、経験などは増えても、その人の根本的な精神のありようはそんなに変わらないと思っています。
じゃあ歳をとっても何も良いことはないのかといえばそうでもない。
長く生きていれば誰でも(?)理解できることがひとつくらいはあります。
そのひとつが「時間」のことが少しだけわかるということです。
例えば”10年間”という「時間」は小学生の子どもにとって途方もない長さですが、60歳を超えた今となればそれが思いのほか短いものだということは知っています。
だから今から10年、いや2,30年の時間さえあっという間に過ぎ去り、自分もあっという間にこの世からいなくなることも(一応は)理解しています。
30年前に思ったことはあっという間に現実化する
さて、そんな時間の長さについて真剣に意識し始めたのは、まさしく今から30数年くらい前のことです。
ちょうど結婚して自分が30歳を迎える前くらい。
昭和が終わって平成になった頃。
韓国でオリンピックが開かれた頃。
あの頃から日本人は良い意味でも悪い意味でもとても「優しく」なりました。
テレビなどのマスコミでも妙に「優しさ」を強調するようになりました。
あの時代から日本の古い家族関係はますます崩壊し、生活はより「個人的」に「快適」になりました。
人々はさらなる快楽を求めてますます合理的に利益、つまり「お金」を追い求めるようになりました。
しかしその頃「こんなことをしていると、そのうちこの国はおかしくなるんじゃないか!?」と徐々に不安を感じるようにもなったことはよく覚えています。
そしてあれから30年たった今、世の中はますます「優しさ」を主張するようになりました。
それで今が生きやすい、より良い社会になっているか?と言えばはなはだ疑問です。
今の自民党が日本を良くしようとしているとは爪の先ほども感じられません。
30年後はウニを食べられるでしょうか?
ただ一般の日本人の給料は30年前の頃とあまり変わらずに、逆に税金や物価はどんどん上がっていきます。
外国人はどんどんお金持ちになって日本に遊びにやって来ます。
(というより日本が彼らには安い)
そして日本人の働き手はどんどん減っていき、逆に外国からの移民は増え続ける。
ちなみに今朝、大阪ミナミにある木津の朝市にひさしぶりに出かけたらウニが一皿7000円!!で売られていて激しく動揺しました。
最近はウニが高くなったとは言え7000円はひどすぎる。
当然、その売場に群がっている客はインバウンドの外国人ばかりです。
さらに帰り道の道路では派手な服を着た南米系(?)の外国人2人が猛スピードで自転車を爆走して通勤のサラリーマン達を蹴散らしていました。
そしてマスク姿の日本人たちは黙ってそれを眺めていました。
30年前のあの頃、そういえば誰かが雑誌か何かで「このままでは日本人の経済成長は止まりいずれマグロも鰻もカニも食べられなくなるだろう」と予想していましたが、まさにそうなっています。
これから30年後、いったいこの国はさらにどう変わっているでしょうか?
その頃、われわれはウニやマグロやカニを食べる生活はできているでしょうか?
せめてアジやイワシくらいは食べさせてもらえているでしょうか?
わかりませんがひとつ言えることは「その時はあっという間に来る」ということです。
それだけは60歳を超えた自分は知っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見