お早うございます。早起きディレクターです。
僕は人並み程度には信心深い性格ですし、テレビで”旅ディレクター”をしていた関係上、昔からいろんな神社やお寺の事を調べたり取材で出かけることがよくありました。
かつて担当していた「とびだせ!えほん」という旅コーナーでもしょっちゅういろんな神社仏閣を起点に旅していましたが、それも自分の趣味、嗜好性のあらわれだと思います。
さらに還暦を過ぎて”そこそこええ年齢のおじさん”になってからは、さらにその傾向に拍車がかかり、昔から大好きな奈良県桜井市の三輪明神大神神社や伊勢神宮をはじめ、ご近所の天王寺界隈なら生國魂神社や四天王寺、上方落語で有名な高津神社や”縁結び”で知られる彌榮神社、その近くにある御幸森天神宮、や五条宮、堀越神社、三光神社。
さらに足を伸ばして石切劔箭神社、当麻寺、浄瑠璃寺、岩船寺、熊野本宮大社などなど・・・ほぼ毎日毎朝、暑い日も寒い日も晴れの日も雨の日もカメラ片手にお参りするほどの神社仏閣マニアになりました。
朝護孫子寺は聖徳太子ゆかりのお寺で御本尊は毘沙門天。
というのも昔、太子が物部守屋を攻めたときに「寅の年」「寅の月」「寅の日」「寅の刻」に信貴山に現れた”毘沙門天”に戦勝を祈って勝利したことから、毘沙門天を本尊としてお寺を創建したといわれています。
そして、信貴山は聖徳大使により『信ずべき貴ぶべき山(信貴山)』と命名されたのです。
一般には「信貴山の毘沙門さん」としても知られていて、もちろん上記した名だたる神社仏閣などと同様、とても由緒ある立派なお寺です。
しかもここはかなりのパワースポットともいわれています。
朝護孫子寺に到着すると、まずはお寺の入口前に置かれた大きな張り子の虎を見て皆さんまずは度肝を抜かれます。
お堂の正面右側には「災転招福大黒天」が置かれているんですが、この大黒さまと金色の「融通撫で小槌」の組み合わせもなかなかユニークです。
第2駐車場のそば。
入口の張り子の虎のすぐ左手の階段を登ると「開山堂」があります。
ここは信貴山創建の聖徳太子、真言宗宗祖 弘法大師、当山中興の命蓮上人・歓算上人のオールスター級をはじめ、堂内の須弥壇には四国八十八ヶ所のご本尊をお祀りしている!というまあ、むちゃくちゃありがたいお堂です。
お堂を守りをしていてこの日親切に説明してくれた老婆が大変な話し好きでして、もう喋る喋る!!
なんでも「本堂以外にお堂の中に入れるのはここだけ!!!」なんだそうで、最近は全国ネットのテレビ番組で取材、放送されて以来ずっと大混雑していたのが、ここにきてようやく収まったのだとか。
いずれにしても、いろんな聖人たちと触れ合えて四国八十八ヶ所も簡単にできるという、ここもかなり楽しめるお堂ではあります。
ただ、個人的な感想として、このお寺に行くといつも、いわゆるお寺や神社では味わうことの出来ないちょっとユーモアを含んだ遊び心(?)を感じてしまうんです。
要するに「行って楽しい場所」なのです。
ですから、もし家族や子供連れ、または友人や彼女などと楽しく(真面目に)お寺参りしたいけど、どこに行っていいのかわからない?という方がいたら、ぜひ、信貴山・朝護孫子寺に行ってほしい!
2月は(寅の月)ですからさらに行ってほしい。
きっと皆さんの神社仏閣に対する固定観念をちょっとだけひっくり返してくれる楽しいお寺で、きっとエンタメ的にもご満足できると思います。
まずは名物の巨大張り子の虎がご挨拶
この大虎はさきほどの聖徳太子と毘沙門天の「寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻」の逸話に由来しているんですが、子どもなら、この福虎を見ただけでは大はしゃぎするはず。
大人だって思わず興奮してしまいますから。
でも、そんなワクワクする場所はここだけでなく、境内の至る所にちょっと普通のお寺には見られない、まるで人を楽しませるのが目的のような(まるでテーマパークのような!)いろんなユニークな仕掛けが施されています。
(ちなみに境内入場は無料です!!)
①「千手院」でお金と将来の不安解消をお願い
赤門をくぐったら道順は2通りありますが、まずは右手の「千手院」の方向に向かいましょう。
すると、今度は虎が大きく口を開けた「胎内くぐり」のトンネルがあらわれ参拝者をもう一度びっくりさせてくれます。
そして、トンネルを抜ければ信貴山の宿坊で銭亀堂、護摩の毘沙門天王、子安観音等が祀られています。
きっと皆さんは「銭亀堂」には興味を惹かれるはず。
なんといってもここは「金運招福」をお祈りする場ですから。
お堂の前では口達者なおじさんおばさんが観光客を前に、まるで映画の寅さんのように参拝の仕方を説明してくれていて、いつも人だかりができています。
そのお話を聞けばきっと皆さんも「銭亀のお守り」や「壱億円札」が欲しくなることでしょう。
もちろん僕も買ってしまいました。
その前には、腰かけると歳をとっても下の世話にならなくなるという、とてもありがたい腰掛石などもあります。
将来、下のほうが不安な方は是非体験してください。
腰掛石 |
②ユニークなお地蔵さんと「成福院」のアニメ的世界に浸る
さて、続いては境内の中心近くにある「成福院」に向かいましょう。
途中、石段の坂道や下り道をのんびり歩けば、様々な表情の像やいろんな石仏などが楽しめます。
さて、「成福院」に到着。
ここに来るといつも気になるのが本殿の左手前にある黄色いポストです。
なぜか、これを見ると漫画家の高橋留美子さんが描く「うる星やつら」のキャラクターを思い出してしまいます。誰がどんな思い出で作ったんでしょうか?
普通のお寺にはあまり見かけないセンスですよね。
大黒様と「撫で小槌」
「成福院」に行けばまず真っ赤に塗られた融通殿が目につきます。
中には如意融通尊(如意融通宝生尊)が祀られていまして、われわれが日頃よく「融通がつく」とか「融通がきいた」と言う風に使う「融通」という言葉は、ここの如意融通尊が由来なんだそうです。
「融通さま」だけに、熱心にお祈りすればどんな願いでも叶えてくれるそうです。
大黒さまは財運、縁結びのご利益があって、成福院大黒天は降りかかる災いを福に転ずると伝えられています。
大抵の参拝客はここに来たらこの小槌には撫でずにはいられません。
思わず撫でたくなる |
③本堂の「戒壇めぐり」はスリル満点!カップルも大喜び!?
信貴山は毘沙門天王が日本で最初に出現したとされる霊地で、さらに毘沙門天王信仰の総本山ですから、境内には各地の善男善女から奉納された無数の紫幟が風に翻ります。「どこの誰が奉納したのかな?」などとひとつひとつの名前や会社名をじっくり眺めながら歩くのもまた”下世話”で楽しいものです。
そうして、しばらく歩くといよいよ本堂が見えてきます。
本堂は高台にありまして、左の参拝道を登っていきます。
本堂内にはご本尊となる毘沙門天王像は左に禅膩師童子像、右に吉祥天像と、ともに内陣の正面に安置されています。
さて、じっくりご本尊を拝んだら表舞台を楽しみましょう。
ここは京都清水の舞台にもひけをとらないほどの絶景ロケーションで、とにかく見晴らしが素晴らしい!
ご来光を拝むことも出来るそうです。
もしあなたがカップルで来たらのなら、「戒壇巡り」をぜひおすすめします。
本堂の右にある階段を降りると、いきなりあたりは真っ暗闇。
都会ではなかなか体験できない、一歩も足を進めることさえためらわれるような本物の暗闇です。
きっと闇の怖さを体験できます。
実はこの地下には、約900年昔に覚鑁上人(新義真言宗の開祖)が信貴山に籠って修行されたとき、毘沙門天王から授かったといわれる「如意宝珠」が納められてお祀りされています。
真っ暗な回廊を進み、ほのかに光っている「宝珠を納める錠前」に触れると心願成就のご利益があるといわれています。
もちろん神様から授かったお宝を祀る厳粛な場所ですから、騒いだりしてはいけませんが、この暗闇の中でじっとそばにいればきっと家族や友人、また恋人との心の絆も固くなるはずです。
でも子どもたちにとっては、ちと怖いかもしれませんね。
(有料200円)
④足腰に余裕があるならハイキングがてら「空鉢護法堂」まで登る
さて、まだまだここまで来ても足腰に十分余裕があるのなら、山頂の「空鉢護法堂」まで登ってみるのも楽しいかもしれません。信貴山の山頂はおよそ437m。
大人の足ならおよそ20分ほどで登ることが出来ます。
また途中、登山者用の休憩場所も設えてあります。
このあたりもよく参拝者のことを考えているお寺だなあと感心させられます。
ここで合う人は何故か皆、晴れやかな表情をしています。
きっとみんな気分はちょっとした”プチ修験者”でなんでしょう。
それにしても、お寺参りと登山が一挙に楽しめるというのはおじさんおばさんには、なかなかの値打ちです。
⑤信貴山にいながら四国八十八ヶ所お砂踏みめぐりができる
第2駐車場のそば。
入口の張り子の虎のすぐ左手の階段を登ると「開山堂」があります。
ここは信貴山創建の聖徳太子、真言宗宗祖 弘法大師、当山中興の命蓮上人・歓算上人のオールスター級をはじめ、堂内の須弥壇には四国八十八ヶ所のご本尊をお祀りしている!というまあ、むちゃくちゃありがたいお堂です。
お堂を守りをしていてこの日親切に説明してくれた老婆が大変な話し好きでして、もう喋る喋る!!
なんでも「本堂以外にお堂の中に入れるのはここだけ!!!」なんだそうで、最近は全国ネットのテレビ番組で取材、放送されて以来ずっと大混雑していたのが、ここにきてようやく収まったのだとか。
いずれにしても、いろんな聖人たちと触れ合えて四国八十八ヶ所も簡単にできるという、ここもかなり楽しめるお堂ではあります。
そしてついでにお昼ご飯の情報もご紹介します。
このお店の存在は最近知ったんですが、朝護孫子寺の赤門を出てちょうど反対側。
仁王門をくぐって「千体地蔵」を超えた田舎道の左手に、ちょっと不思議な雰囲気のラーメン屋さんがあります。
その名も「アベノ日本一」
しかし、中に入るとそこは一転して庶民的な雰囲気のラーメン屋さん。
そこは元旅館の大広間あたりなんでしょうか?
奥行きのある店内では古いステレオのスピーカーから懐かしいジャズが流れており、ニット帽にヒゲを生やした”趣味人風”のご主人と、これまた同じようなニット帽をかぶった気さくな女性(奥さんかな?)がお二人でテキパキ働いておられます。
この日は「にんにく醤油ラーメン」を注文しましたが、これがすこぶる美味かった。(しかも880円とお安い)
連れは醤油ラーメンを食べてましたが、これもまたうまそう。
このお店の存在は最近知ったんですが、朝護孫子寺の赤門を出てちょうど反対側。
仁王門をくぐって「千体地蔵」を超えた田舎道の左手に、ちょっと不思議な雰囲気のラーメン屋さんがあります。
その名も「アベノ日本一」
なんでも、もともとは近鉄電車「竜田川駅」そばにあったお店なんだそうですが、このあたりに移転してきて、もとあった古い旅館をラーメン店に改造したんだそうです。
最初、暖簾をくぐってガラス扉を開ける時はちょっとドキドキしました。
しかし、中に入るとそこは一転して庶民的な雰囲気のラーメン屋さん。
そこは元旅館の大広間あたりなんでしょうか?
奥行きのある店内では古いステレオのスピーカーから懐かしいジャズが流れており、ニット帽にヒゲを生やした”趣味人風”のご主人と、これまた同じようなニット帽をかぶった気さくな女性(奥さんかな?)がお二人でテキパキ働いておられます。
ちょうど昼時で、常連さんも数名来ていてみなさん楽しそうに団らんしていました。
この日は「にんにく醤油ラーメン」を注文しましたが、これがすこぶる美味かった。(しかも880円とお安い)
連れは醤油ラーメンを食べてましたが、これもまたうまそう。
聞く所によれば牛すじを使った「すじラーメン」も人気だそうで、次回、来た時は是非食べてみたいと思います。
カレーや唐揚げも人気だそうですから子どもも喜ぶのではないでしょうか。
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アクセス
●JR・近鉄「王寺」(奈良交通バス「王寺駅(北口)」)→(「信貴山門」ゆき約22分)→「信貴大橋」→徒歩5分
●JR・近鉄「王寺」(北口よりタクシー)→(4km 約13分)→朝護孫子寺
●近鉄「信貴山下」→ (タクシー 約10分(バスもあり))→ 朝護孫子寺
●近鉄「信貴山口」→ ケーブル「高安山」→(近鉄バス「信貴山門」ゆき約10分)→ 「信貴山門」→徒歩約10分
*お寺のそばに第1駐車場と第2駐車場があります(500円)
●JR・近鉄「王寺」(北口よりタクシー)→(4km 約13分)→朝護孫子寺
●近鉄「信貴山下」→ (タクシー 約10分(バスもあり))→ 朝護孫子寺
●近鉄「信貴山口」→ ケーブル「高安山」→(近鉄バス「信貴山門」ゆき約10分)→ 「信貴山門」→徒歩約10分
*お寺のそばに第1駐車場と第2駐車場があります(500円)
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