お早うございます。早起きディレクターです。
吉本隆明さんの「幸福論」という本が素晴らしい。
今から20年ほど前に出版された本なんですが、定年を迎えた60歳過ぎの僕のような人間にはなかなか参考になる内容の本です。
幸不幸を長い周期で考えない
当時、吉本さんは70歳の中盤くらいの年齢で、超高齢社会を迎える日本のことについて触れており、お年寄りの生き方について独特の言葉で指南されています。
本の中で特に”老後を生き抜くコツ”として参考になったのは「年をとったら”禍福”や”幸・不幸”を長い周期で考えない方がいい」という意見。
年をとればとるほど、例えば美味しいものを食べてうまくて「ああ、いい気持ちになった」とかになったら、それは今はとにかく幸せなんである、というふうに考える。
若い頃なら幸・不幸はある時期は続いて、ある時期はそれから脱出したとか言いながら生きてきましたが、年を取ったらそういうふうには思わないこと。
これは逆に「不幸」についても同じです。
だから気分がいいとかよくないとか、嬉しいとか嬉しくないとかの感情を瞬間瞬間に縮める方が良い。
もしかしたらそれって「年をとったら人生、刹那的でもいいじゃん!」という、少し”なげやり”な意見のように思う方もいるかもしれませんが、僕にはなかなか含蓄のある言葉のように思えました。
占星術にみる年齢と惑星の関係
ここでいきなり占星術の話ですが、伝統的な占星術では「個人の年齢域によってその時のテーマがあり、その担当惑星がある」と昔から考えられています。
例えば
0〜7歳くらいまでは「自分の心の土台を作る」月の時代。
だから生まれた時、牡羊座♈️に月がある子供なら、その年齢では牡羊座らしく「活発」「勇敢」に過ごす。
そして7〜15歳くらいまでは「知性やコミュニケーション能力を伸ばす」水星の時代。
生まれた時に、牡牛座♉️に水星を持つ人なら、その年齢は牡牛座らしく「おっとり、ゆったり」知性やコミュニケーション能力が育つ。
以下同様に
15〜24歳くらいまでは「美や喜び、感受性を育てる」金星の時代。
24〜35歳くらいまでは「人生の目標を見出す」太陽の時代。
35〜45歳くらいまでは「個性を社会に押し出していく」火星の時代。
45〜55歳くらいまでは「ありのままの自分や他人を受容する」木星の時代。
56〜70歳くらいまでは「物質社会での目標を達成させる」土星の時代。
70〜84歳くらいまでは「物質や社会に縛られなくなる自由な」天王星の時代。
85歳以降は「個人の意識を超えたインスピレーションを持つ」海王星の時代。
そして最後の「死の瞬間」が冥王星。
という順番で、それぞれの年齢域の特徴を占うには、自分の生まれた時のホロスコープで各々の惑星がどの星座にあるのかを調べます。
僕らが若かった昭和3、40年代の頃は土星時代、つまり70歳くらいまで生きる人が一番多かった。
でも、今や70〜84歳くらいまで生きる人が大多数です。
その年齢域を担当する惑星は「自由奔放をモットーとする」天王星。
そんな中、数年前から社会は「水瓶座」の時代になりました。
水瓶座の守護性はこれまた天王星です。
もしかしたら時代は今のお年寄りにも「社会に縛られない生き方」を求めているのかもしれません。
そんな「新しいお年寄り」がたくさん増えていく時代。
きっと、社会なんか気にせずに、できるだけ好きなことをした方がいいのでしょう。
そう考えると、少し気持ちも楽しくなってきます。
まさに今、吉本隆明さんがおっしゃったような「幸せ」の風が”一瞬”心に吹きました😎
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見