お早うございます。早起きディレクターです。
突然ですが、下の写真はいったい何かご存知ですか?
正解は電子ピアノの「ハンマー」です。
わかりました?
でも「ハンマー」なんて言われても、普通の人は「なんのこっちゃ😕?」ですよね。
皆さん御存知の通りピアノには白鍵と黒鍵が合計88個あるんですが、一般的に鍵盤を押すとピアノの内部でハンマーが弦を叩き、そこでピアノの音色が奏でられるという仕組みになっています。
だから、それぞれの鍵盤を押したら「ポーン」と音が鳴ってから鍵盤はもとの位置に戻るわけで、その鍵盤をもとに戻すための”錘(おもり)のような役目を果たしている”のが「ハンマー」なんです。
でも「ハンマー」が折れたりして壊れたらピアノは音が鳴らなくなるわけで、事実、わが家の電子ピアノ(ローランド「HP2800」)がその状態でした。
ローランド電子ピアノ「HP2800」 |
そもそもこのピアノを買ったのが、結婚してすぐのことですから、ざっと今から30年前。
当時は「ローランド製品ならたぶん丈夫で長持ちするだろう」と思ってこの電子ピアノに決めたんですが・・・(実際、ギターのエフェクターなどはかなり長持ちしています)
*右が高校生の時に買ったローランド「BOSS」のエフェクター(現役です) |
でも年月がたつにつれてこのピアノ、いつの頃からか「ド」の音が出なくなり、次に「ミ」の音も出なくなり、気がついたら「ソ」も「ラ」も出なくなっており、ついに「♪クラリネットをこわしちゃた」の歌と同じ状態になっていました。
まさに「オー!パッキャマラード!!」です。
意味は知らんけど。
電子ピアノを自分で修理しました
で、ネットで調べると、同じ電子ピアノをもつユーザーの多くが同じような悩みを持っていることを知りました。
なんでもこの電子ピアノ「HP2800」はハンマー部分がプラスティックでできており、長年使うと当然劣化して折れたりしやすいんだそうです😓
普通のアコースティックピアノは一般的には頑丈で、寿命はだいたい60~70年といわれていますが、昭和の60年代頃に作られた電子ピアノの寿命は長くて20年ほど。
ちなみに業者に修理を出した場合の金額をネットで検索してみると、なんと「鍵盤をひとつ交換するだけ」で1万から1万5千円もかかる!
と、いうことは4つ交換したら合計で4〜6万円😟
冗談ぢゃない!
ということで、自分で電子ピアノを分解して修理することにしました。
修理は意外と簡単
鍵盤の下側にあるネジを14個ほどマイナスドライバーではずせば、簡単に「ぱかっ!」と蓋が開きます。
そして音のならない白鍵をひとつひとつ割れないように外していくと、その下を支えるハンマーが案の定、折れていました。
で、折れたハンマーをピンセットで取り出し「アロンアルファー(500円くらい)」で接着。
それくらいの作業なら20分もあれば修理完了!のはずなんですが・・・よくみると、他の鍵盤の壊れていないハンマーも、そのほとんどにヒビが入っており今にも折れそうな状態です。
まさに我が家のピアノは”満身創痍”だったんですね。
ついでに88個の全鍵盤にチャレンジ
「ついでなんで、全部いっぺんに修理しよう」
ということで、ひとつひとつ取り出して再び「アロンアルファー」(もうひとつ追加500円)で補修した後がこの状態。
ひびわれた恐竜の頭の化石のようです。
「いつのまにかみんな年をとっていたのね😢」
でも、88腱全部を修理するとなると、還暦過ぎのおっさんにはなかなかの根気&体力作業です。(黒鍵のハンマーはキーの部分を外さずに、横着して”直接接着”しました)
結局、修理が完了するまでに3時間近くもかかり、終わった頃には腰も背中も痛くて痛くて、まさに「骨の折れる作業」でした。
結局は自分の体が一番ガタが来ていたのかもしれません。
悲しい話です😢
(でも修理費は1000円ですみました😁)
というわけで今日で修理してから4日目。
今のところ、この電子ピアは故障部分も問題なくすべての鍵盤で「ポロン!」と可愛い音を奏でてくれています。
あと何年持つかわかりませんがもう4,5年くらいは楽しませてほしいものです。
「がんばってね、ピアノちゃん👍」
それにしても人間、歳を重ねると、まわりの生き物や木々が弱ったり、機械などが故障した時に、なんとなく自分の身と重ねて考えてしまうから不思議です。
でも、それもひとつの成長・・なのかもしれません。
ちなみに「オー!パッキャマラード!!」は後でネットで調べてみたら、フランス語で“Au pas camarade”
「友よ一緒に行こう」みたいな意味なんだそうです。
へええ、知らんかった。
Au pas camarade!
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削除一緒に行きましょう!
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