お早うございます。早起きディレクターです。
今朝、散歩していたらいつもお参りするお地蔵さんの前に、美しいユリの花が供えられていました。
そして、その花の雄しべが丹念にカットされていることに、横にいた妻がいたく感心しておりました。
”ユリの雄しべから出る花粉は一旦服などにつくとなかなか落ちない”
だから、きっと供えた人は参拝者のためにカットしたのだそうです。
自分はそんなこと気づきませんでしたが「それっていかにも日本人らしい丹念さだなあ」と感心し、少し驚きもしました。
朝ドラ「舞いあがれ!」も丹念な作りです
さて、丹念といえば、今週からNHKの朝ドラ 「舞いあがれ!」が始まりましたが、なかなかに丹念なドラマづくりをしているようです。
「脚本家やスタッフが丁寧につくっているのだなあ」と感心させられるような場面やセリフが随所に見受けられて、頑固なテレビ屋のおじさんも心の底でにっこり微笑んでおります。
たとえば母と娘が港で別れる場面
病気がちな娘を島に残して大阪に帰ることになった母。見送る娘。
その辛くて不安な気持ちをあらわすために港にむかう”二人の繋いだ手と手”の映像がさりげなく使われていましたが、その丁寧なインサートカットなども、まあドラマ的には”ベタ”といえば”ベタ”なんでしょうが、それでも「とっても”素直で正直”な映像だなあ」とおじさんは感心いたしました。
よく、もの作りの世界では「丹念な仕事」という言葉が使われますが、まさにそんな表現がピッタリな場面(映像)だと思います。
でも、改めて考えてみると””丹念な仕事”って言うのは簡単ですけど、行うのはとっても大変なことです。
しかも、実際に視聴者から「丹念な仕事だ」と見られるのって本当に至難の業です。
本当のところはどんな作品のスタッフだって普通は”丹念にもの作り”をしたいと願っているはずだけれど、なかなかそうは視聴者には映らない。
時には出演者やスタッフが張り切りすぎて逆効果になってしまうことだってある。
そもそも自分は、ドラマにせよ映画にせよ直接的過ぎるシーンなどは見ていて疲れます。
出演者がやたら怒鳴ったり喚いたりする場面も苦手です。
ほどよい塩梅の役者陣
今回は出てくる役者さんも渋くて存在感があって説得力があって、とにかく好印象です。
永作博美さん。
高橋克典さん。
子役のまいちゃん(役者名は知りません。ごめんなさい😅)
みなさん、ほどよい塩加減でなかなかの演技をされています。
高畑淳子さんなんかは、正直言ってこれまでは女優さんとしては若干 ”なめてました”(高畑さんすいません)が、今回の演技を見てかなり考えを改めました。
あと、前川清さんやさだまさしさんなど長崎県出身の人がちょこちょこ登場するのも良いですね。
長崎県五島列島という舞台設定も”微妙に地味”で気に入っています。
長崎県五島列島という舞台設定も”微妙に地味”で気に入っています。
というわけで、今後もさっき見た百合の花ように、丹念なドラマ作業を続けられることを心から期待します・・・と書きながらも心のどこかで、雄しべをちょん切られたユリの花が”多少不憫”な気もしてモヤモヤしているおじさんです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見