お早うございます。早起きディレクターです。
今年もまたそろそろお盆の季節ですね。
我が家では昨日、奈良に住む義兄の家で恒例の法要がおこなわれました。
お日様がすでにカンカン照り返すお昼前。
顔なじみの住職が肥えた体に大層な袈裟を着て、さらに仰々しいマスク姿で汗をふきふき登場です。
「コロナの第7波を受けて法要を中止するお宅も増えました」といきなりぼやき節。
そして読経のあとの法話(世間話?)では、今、マスコミを賑わしている「旧統一教会」問題にも言及していました。
でもここは、さすが宗教の専門家だけあってなかなか含蓄のある意見。
曰く
「そもそも宗教というものは人を恐怖で縛るような事をしてはいけない」
いつもはかなりくだけたことも言う住職ですが、その言葉には深くうなずく一同。
確かにご先祖様たちをダシにしてお布施を要求するなんてもっての外です。
だいたい何百、何千万人といる遠い先祖が犯した罪をいちいち問われていたら、それこそきりがありません。
でも、人間なんてひ弱いものですから、気持ちが疲れているときに恐怖を煽られるとやっぱり付け込まれてしまうのかもしれません。
やれやれです。
刺激をもとめるマスコミ、視聴者?
「恐怖を煽る」といえば最近はテレビニュースやネットなどでも同じように感じることが増えました。
ですから自分は近頃は、よほど心楽しい番組でもない限り、そういうものは見なくなりました。
(ここ最近のテレビでは「LOVELOVEあいしてる」の最終回を見たくらいです)
番組作りに従事していた者がテレビをあまり見ないというのもなんとも寂しい話なんですが、それでもますます激しくなる「恐怖や不安を煽るセンセーショナルな番組作り」にはとてもついていけません。
それならば、空に浮かぶ雲でもじーっと眺めていたほうがよほど心の健康に良さそうです。
そもそも自分は若い頃からセンセーショナルな物言い、表現が苦手な制作マンでした。
そんなものより日常の機微を大事にしたい。
だから最終的に落ち着いたのが「とびだせ!えほん」のような”普通”で”楚々”とした”旅のコーナーであったわけです。
まあ、派手なことが苦手な性分ですから、視聴率はいつもそこそこでしたが😅
というわけで、住職の法話も終わって、義兄宅では待望のお酒とお料理の時間が始まります。
こちらのご夫妻はもともと梅田の一等地で飲食店を経営していただけあって、お料理の腕は一級品。
特にお酒の銘柄と料理のチョイスが素晴らしい。
この日も”鯛の子”に”おナス”に”ホタルイカ”に”鱧”になんと”松茸のお吸い物と松茸ご飯”まで登場!
そしてお酒は秋田産期間限定 純米吟醸一度火入れ原酒 MK-Z
がドドーン!!!
酒飲みにはなかなか刺激的でセンセーショナルなものが次から次へと繰り出されました。
というわけで、さんざんぱら食べて飲んだ挙げ句、この日はお土産に義兄が育てたかわいい「めだかちゃん」の”つがい”までいただきました。
空にうかぶ雲を眺めながら「めだか」や小さなエビの入ったペットボトルを大事に抱えて駅に千鳥足で向かうおっさん。
なんとも妙な絵面ですが、とてもほのぼのとした幸せな午後でした。
「恐怖」はいらんけど「料理や酒」そして「めだか」でしばられるのは大歓迎です。
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