お早うございます。早起きディレクターです。
相変わらずコロナや統一教会問題など暗いニュースが続く日々ですが、一昨日は岩手県釜石市からとても嬉しいお知らせが届きました。
5年前、ぼくたちは岩手県釜石市で”野球”をテーマに「とびだせ!えほん」の特別編の撮影をしたのですが、その時に出会った少年が成長して高校生になり、この夏の甲子園大会で見事に優勝したんだそうです。
そう、あの「仙台育英高校」に進学して大活躍していたんです。
教えてくれたのは当時の取材時に釜石市鵜住居(うのすまい)という港町で親しくなった、市川さんという漁師さんご夫妻です。(大好物のホヤをたくさんごちそうになりました😁)
市川夫妻(右端が奥様)と「ぼんやきゅう」の原作者・指田和さん(左端) |
釜石の「ぼんやきゅう」で出会った少年
以前にもこのブログで書きましたが、釜石市の鵜住居地区では、お盆になると漁師さんなどがチームを作ってみんなで野球を楽しむのを慣わしにしていました。
それが震災で中断していたんですが、地元の有志たちの奮闘で2017年に7年ぶりに再開することになり、その模様を絵本作家の長谷川義史さんが絵本で物語にするということで、われわれ「とびだせ!えほん」チームも取材同行したわけです。
あの日の野球大会「ぼんやきゅう」では大勢の人々(それこそ老若男女)と出会いました。
今年の甲子園で優勝した少年(洞口優人君といいます)もその群衆の中のひとりで、かれはまだ小学生だったので試合には参加せずに”球拾い”や”スコアボードの手伝い”をして大会のお手伝いをしていました。(彼のお父さんは市川さん率いる野球チームのマネージャーでした)
その時の放送では洞口くんの事を特別大きく取り扱うことはなかったし、僕も直接彼と話したわけではありませんが、それでも「あの日、あの場所にいたひとりの少年が確実に成長していた」という事実は、こんな時代を生きる僕らの心をひときわ暖かくしてくれます。
ご夫妻からの連絡の後、取材当時に現地で自分が撮影したスナップ写真を引っ張り出してきて一枚一枚を眺めながら「この子が洞口君だったかな?」なんて想像するのも楽しいものです。
スコアボードすぐ横の少年? |
子どもの可能性は大人の希望
ここ数年、東北の町は震災をはじめ数々の災難に見舞われつづけてきました。
それでも東北の人々は都会人のように大騒ぎするわけでもなく、ただ寡黙に静かに耐えてきた(ように僕には見えます)。
そして時は過ぎ、あの時まだ子どもだった小学生が立派に成長してお兄ちゃんとなり甲子園にまで乗り込み、見事優勝チームの主力にまでなっている。
市川さんからのメールでは最後に「こどもの可能性ほど素晴らしいものはありません」と、つづられていましたが、まったくそのとおりだと思います。
最近はやはり釜石でもコロナ禍で「ぼんやきゅう」は中止が続いていたそうですが、このニュースに地元の小さな白浜漁港は大盛り上がりなんだそうです。
皆さん本当に良かったですね。
今の暗いニュースが続くご時世になってあらためて思います。
「子どもが自由に育って可能性を伸ばせる世の中」
我々にとって、これほど明るい希望はありません。
釜石・鵜住居 |
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