お早うございます。早起きディレクターです。
物価がどんどん上がっていますね。
今や”玉ねぎ”が1個100円ほどの値段ですから、スーパーの野菜売り場で思わず唖然と立ち尽くしてしまいます。
大学の後輩から玉ねぎがどっさり届く
そんな中、1週間ほど前に、和歌山で農業をしている大学時代の後輩から、玉ねぎが段ボール箱で「どん!!」と届きました。
数にして40個ほどはあったでしょうか。
ご近所や知り合いにお裾分けしたら皆さん大喜び。
で、後輩に「ちゃんとお金を払うから」と連絡すると、「それなら1000円でいいですわ」とのこと。
「それは安すぎるやろ!!」
相変わらず欲のないやつです。
ということで、昨日、後輩くんへのお代金支払いとお礼を兼ねて和歌山に観光に行ってきました。
南海電車で和歌山市駅まで1時間。
白い可愛い車で駅まで迎えに来てくれた彼は、ちょっと白髪は増えたものの、学生時代と変わらない人の良さそうな笑顔を浮かべながら、ちょっと照れ臭そうな顔をしていました。
かつては大阪で広告の仕事をしていましたが今やすっかりたくましい第一次産業の従事者。
朝から桃の収穫をしてたらしく「毎日、暑くて死にそうですわ」
ぼやいていますが、なんだかそんな彼がちょっと羨ましかった。
彼とは大学時代の音楽サークルの仲間です。
後輩はハーモニカプレーヤーで僕はギタリスト。
公演に向けて一年中、音楽・音楽・音楽の日々でした。
だから僕らの思い出には常に共通の音楽が流れています。
音楽があれば思い出は一瞬にして蘇ります。
「和歌山に来たんやからラーメンでしょ!」
出会って早速お昼ごはんです。
彼のお気に入りのラーメン屋さんはけっこうな有名店らしく、なかなかの賑わい。
ビールが置いていないのは残念ですが、出てきたのはなかなかコクのある美味いラーメンでした。
ちなみに僕はラーメンだけでしたが、彼が注文したのはラーメン+大盛りライス
「昔のまんまやなあ・・・」
そして思い出の場所へ
「わざわざ、大阪から来てくれたんだからちょっと観光でもしましょう」
ということで、今度は海のそばにある彼のお気に入りのカフェに連れて行かれました。
ここは彼が仕事の合間にライブ演奏もするお店です。
ぼくはシングルモルトのウィスキーソーダ割り。
彼は下戸なのでアルコールは一切飲めませんが、海を見ながら静かに語っているとなんだかほっこりした気分になります。
和歌山市「雑賀崎」
で、実はこのお店があるのが和歌山の海辺にある雑賀崎のすぐそば。
ここは、かつて担当した旅のコーナー「とびだせ!えほん」で、9年ほど前にロケをした、僕にとってとっても懐かしい、思い出深い場所なんです。
彼にそれを伝えると、「じゃあその漁港に行きましょう・・・」
いやはや、まさかまさかのあの漁港、あの路地への再訪問です。
こんな形で訪れるとは思いもしませんでした。
雑賀漁港 |
9年前のあの日、この路地で出会った幼い兄弟のことは一生忘れないでしょう。
昨日出会った近所の人に聞くと、二人ともすっかり大きくなって(当たり前だ)お兄ちゃんはもう働いているとのこと。
時の流れるのは本当に早いです。
あまりの懐かしさに、僕が長い時間、路地を眺め佇んでいる間も、後輩は車で静かに待っていてくれます。
彼は昔からそういう優しいところのある男でした。
きっと都会での仕事に心を痛めた時もあったんでしょう。
そして甘ーいお土産
そして、いつしか時間がたってもう夕刻近く。
後輩に一日のお礼と玉ねぎの謝礼金やお土産などを渡してお別れしようとすると、今度は彼は自ら収穫した「桃」を手土産に渡してくれました。
「おいおい、そんな・・・」
でも、しっかりいただきましたよ。
これでいいですよね。
今度、彼が大阪に来たときには美味い料理と”たらふくの白飯”でお返ししてあげようと思っています。
やっぱり持つべきものは心のある友です。
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