お早うございます。早起きディレクターです。
自分はそれほど裕福ではない生まれ育ちですが、これまで食べることにも大して困ることもなく(学生時代はそこそこ困窮しましたが😢)いつも周りの人々の愛情に包まれて育ってきました。
そのためでしょうか、いつしか”人の善意”を信じる人間になっていたようです。
でも、ここ数年のコロナ騒ぎやそれにまつわる多くの悲劇などを見ていると、そうも言っていられない。
世の中には自分の想像も及ばないような悪意もたくさんあるのだと改めて気づかされました。
皮肉ですが、そういった意味ではここ数年は貴重な勉強時間でした。
自分のような人は多いのではないでしょうか。
とはいえ、最終的にはやっぱり人の善意は信じていたい。
人と繋がっている以上、それが出来ないなら人生はあまりに虚しく辛すぎます。
善人の顔、職業
ところで、少し前にある友人から面白い”善人”の顔の条件を聞いたことがあります。
それは「前歯が虫歯か何かで欠けているのに、そのままの状態でも平気な人間は大抵”善人”である」ということ。
確かに昭和の頃は前歯が欠けているのに平気なおじさんなどをたまに見かけました。
そしてそんな自分のことなんか構わない人こそ”善人”かもしれません。
知らんけど・・・
ちなみに僕の中にも職業における”善人”の物差しがあります。
それは「小さな自転車屋さんには善人が多い」ということです。
だって考えてみてください。
小さな自転車屋さんは、いつも手や顔はオイルで汚れて真っ黒。
タイヤについている小さな虫ゴムを交換しても1個100円くらい。
パンク修理しても500円そこそこ。
それなのに、だいたいの自転車屋さんが当たり前のように無料で空気入れまで貸してくれます。
だいたい、自転車よりもオートバイや車などさらに高級な商品を扱えばもっともっと儲かるのに、今時わざわざ自転車屋さんを生業にしようと思う心根が素晴らしい。
そんな人に悪人がいるわけがないじゃないですか。
昔から僕は自転車屋さんの働く姿に惹かれ、そこに誇りのようなものさえ感じます。
それに引き換え、世の中の高学歴で高収入の人々にどれだけ失望させられることか。
医者や教授、政治家たちが「先生」と呼ばれ、どれだけ高慢になっていくのかも見てきました。
もちろんTVの世界にだって、高学歴で頭がいい人はたくさんいますが、みんながその頭の良さを必ずしも善意に使っているわけではありません。
テレビにしろ音楽にしろ自転車にしろ、人間はものを作ったり売ったりすればそ、の過程で大抵本性が透けて見えてしまうものです。
若いディレクターさんたちよ、どうぞ日々、精進してください。
今日はお大師さんの日
さて、今朝も朝の散歩で四天王寺まで行けば、たくさんの露天商がお店の準備をしていました。
そういえば今日は毎月21日の「お大師さんの日」。
渥美清さん演じる”寅さん”じゃありませんが、これらの人々にもいろんな「悲喜こもごも」があるんでしょう。
そういえば3年前に「とびだせ!えほん」の京都府城陽市ロケで出会ったポン菓子を売る露天商のおじさんは実にいい顔をしていました。
おじさんの語る人生話にはスタッフ全員がかなり心が動貸されたものです。
「もう、高齢だから今年限りで俺の仕事はおしまい」
寂しく笑っていたおじさんの表情。
出来立てのポン菓子までご馳走になり本当にありがとうございました。
城陽市で出会った露天商さん |
そんなことを思い出しながら四天王寺境内の露天商の皆さんの顔をちらちら眺めていたら、これがまた!みなさんそれぞれ味のある良い顔をしているんです。
やっぱりそれなりの苦労と経験が人の顔に良いシワを作るのでしょうか。
そんな中に、ここ数年の散歩習慣でなんとなく仲良くなった露天商のおじさんがお店の準備をしている場面に出くわしました。
いつもは1000円で国産の美味しいピーナッツを買うのですが、あいにく今日は500円しか持ち合わせがありませんでした。
おじさんに正直にそのことを言うと「いいよいいよ、大サービス!」
と明るく笑って500円分以上の大盛りのピーナッツをどさっと袋に入れて、僕の手に持たせてくれました。
そして、にっこり笑ったおじさんのおじさんの歯は・・・欠けることなく真っ白でした。
どうやら歯がきれいな人にも善人はたくさんいるようです。
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