お早うございます。早起きディレクターです。
いよいよ3月も後半。
マンションの桜もちらほら咲き出していよいよ春気分です。
でも、暖かくなってきたと思ったら急に寒さがぶり返したりして、お彼岸のこの時期は体調管理が大変ですよね。
僕もひと仕事を終えて気が緩んだのか、いまだにぎっくり腰が痛みます。
さて、NHKも気がゆるんだ?というわけではないでしょうが、先日は大河ドラマの映像に”撮影スタッフの映り込み”があった、ということでなぜか謝罪までしていました。
別にそんなことで謝ってもらわなくても・・・と、個人的には思うのですが、世の中にはうるさいクレーマーもふえているんですね。
とはいえ、、その問題の映像を見つけた人の眼力にはびっくり仰天です。
さぞや本人も鼻高々でしょう。
自分なんか一応プロとして映像関係の仕事をしているくせに「映像チェック」なんかいまだに苦手ですから。(特にテロップ間違い)
でもその代わりといっちゃあなんですが自分は「音」に関してはけっこういろんな事に気づくほうです。
先日も朝ドラの「カムカムエブリバディ」を見ていたらある”楽しい仕掛け”を発見?しました。
「カムカムエブリバディ」ドラマの音遊び?
18日金曜日の放送は、主人公一家が故郷の岡山で迎える終戦記念日の昼下がりのひとときでした。
幼い頃の思い出の母の面影を偲ぶ”るい”。
そんな中、甲子園球場に黙祷を告げるサイレンの音が鳴り響き、登場人物たちの「時間を超えた邂逅」が繰り広げられるシーンは見事な演出でしたよね。
神社で手を合わす”るい”の横には、戦争で亡くなった若き父が現れます。
そして「どこの国とも自由に行き来できるようになった。お前はそんな時代に生きている」
そう、語ったお父さんもとても嬉しそうです。
そんな場面に「カムカム」のテーマBGMが優しく流れ出すんですが、同時にそこに再び甲子園のサイレンの効果音もかぶさってきます。
でも、よく聞くと、そのサイレン音がテーマ曲のちょうどマイナー7度(短7度)にあたるもろブルース音なんですね。
つまりテーマBGMのキーはFで、そのFコードにサイレン音(E♭)を重ねることで、かなりブルージーなハーモニーになる。
(気づきましたか?)
この亡き父とのシーンは”るい”が、ついに母を探すためにアメリカ行きを決意する大事な場面です。
ちなみに、このドラマでアメリカといえばジャズの象徴。
ジャズと言えばやっぱりもともとはブルース。
だからこの場面に象徴的な”ブルージー”な仕掛けをしたのではないか?
誰かに演出の真意を聞きたいのですが、わざわざNHKに電話するのも邪魔くさいし恥ずかしい。
もしかしたら間違いかもしれませんが、でも、個人的にはとてもたのしい発見でした。
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