お早うございます。早起きディレクターです。
ここのところ僕の愛器、ジャズ用ガットギター「ローデンS-25J」の調子が悪い。
どう悪いか?というと、どうにもチューニングが合わないんです。
特に2弦がひどくて、チューナーで開放弦をきっちりBの音に合わせてから12フレットを弾くと、当然1オクターブ上ですから同じB音になるはずなのにかなりシャープ(音がうわずる)してしまいます。
だから5〜7Fあたりでコードを弾いていても音がバラバラでかなり気持ちが悪い。
4年前に60万以上も出した高価なギターです。
修理に出したらきっと代金も相当かかるだろう、とずっと躊躇していましたがついに先日思い切って知り合いのギターショップ、大阪の上新庄にある「Wade Instruments」に持って行きました。
ここはかってジョージ・ベンソンのギター修理もしたことがあるという凄腕のご主人が日々黙々とギターやマンドリンを作る小さなお店です。
ギターを修理に出そうとしたら
僕のギターをひと目見たご主人のUさん。
「良いギターですね。まったく修理の必要はありません。原因は弦です」とひとこと。
「ピッチが合わないという原因はいろいろ考えられます。フレットが減っている、ネックが反っているとかありますが、一弦だけが合わないというのはほとんど弦が原因です。」
中でもガットギターの場合はエレキなどのスチール(金属)弦と違って素材が天然ですからギターとの相性などでチューニング不良はよく起こるそうです。
特に最近はインターネットなどで弦をパックで安売りなんていうパターンの中には品質の悪いものも混じっているそうです。
(まさに僕の弦がそのパターンでした😓)
で、ご主人のアドバイスに従って、昨日ちょっとテンションの高めの弦(オーガスチンの青)を2弦の一本だけ楽器屋で買ってきて張り替えて弾いてみたら・・・なんとバッチリでした。
この半年間ほどの悩みは一体何だったのか?というほどチューニングがピッタリ合います。
「ちょ~気持ちいい〜😄」
世の中に完璧なチューニングはない
しかし考えてみれば自分の人生、これまでもそういう勝手な思い込みで失敗したケースがかなりありました。
なにかトラブルがあった場合、一方向だけではなく逆目線も疑ってみるのは鉄則だとはわかっているのですが・・・
またまた反省!でも修理代金が130円で済んでよかった。
それにしてもギター修理のご主人Uさんも欲がない人ですね。
ちなみにそのご主人はこんなことも言っていました。
「楽器で完璧なチューニングはないんです」
なかなか深い言葉です。
そういえばかつてテレビで取材したフルート&管楽器職人さんも同じようなことを言っていました。
「チューニングなんて最後は人間の感性次第です」
むむむ・・・・
ちなみに下の写真は今朝見つけた落ちていた手袋です。
「手袋にも完璧などはない」
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