お早うございます。早起きディレクターです。
アメリカの黒人名俳優シドニー・ポワチエさんが6日にロサンゼルスの自宅でなくなられました。
94歳でした。
心からご冥福をお祈りします。
シドニー・ポワチエさんといえば僕個人の映画史の中でもかなり重要な人です。
というのも僕が子供の頃は夜に週に何度かテレビで映画を放送していたものですが、当時見た映画でかなり強烈に印象に残った映画がシドニー・ポワチエさん主演の「野のユリ」でした。
「野のユリ」
このタイトルはたしか新約聖書の一節か何かからとられたタイトルのはずです。
荒れ地で教会建設に打ち込む黒人青年役を演じ、彼に労働を懇願する(強制する?)ドイツ系の修道女たちとのヒューマニズム溢れた、そして時にコミカルなやり取りは、子ども心にどきどき夢中になって見ていました。
なによりラストシーンが秀逸です。
きつい仕事を終えた黒人青年が修道女との団欒を終え賛美歌「Amen」を歌いながら教会から去っていくシーン。
部屋から出て自分のテントの荷物を片付け、さらなる新しい度に出ようとする黒人青年の歌声。
次第に小さくなっていくその歌声と輪唱しながら部屋の中で編み物をする修道女達。
かなり有名なシーンですが「Amen」のメロディーもゴスペル調で、なおかつブルージーで、なんとも切なくてこれが良いんです。
そして子供の時に見たそのシーンはいつまでも僕の心に残りました。
エンディングは主人公が徐々に去っていくシーンがいい
どうやら僕はガキの頃からエンディングで誰かがどこかへ去りゆく”別れシーン”のある映画が好きなようです。
「シェーン」のガンマン、アラン・ラッドと少年。
「幸福の黄色いハンカチ」の高倉健さんと若いカップル達(武田鉄矢さんと桃井かおりさん)。
「明日に向かって撃て」の主人公たちは大勢に囲まれ一斉射撃で壮絶な最後を遂げますが、あれもまたひとつの”別れ”のシーンです。
そして最後にロングショットに「FINE」や「終」のテロップ。
切ないけど、これが一番王道!
めっちゃ気持ちいいと思いませんか。
(あくまでも個人的な趣味ですが)
というわけで来週15日放送の「とびだせ!えほん」の仮編集もいま終えました。
最後のシーンはテレビでお楽しみください。
「Amen」
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