お早うございます。早起きディレクターです。
長い間TVディレクターという仕事をしてきましたが、作ったVTRがイマイチ面白くなかった時ってだいたい同じようなミスをしているようです。
自分の場合は「要らんこと、余計なことをしてしまっている」ことが多い。
何事においてもシンプルなものこそ美しいのですが、それを実践するのはなかなか大変です。
不安だからいつも余計なことをする
ではなぜ”要らん事や余計な事”をしてしまうのか?
きっと不安だからです。
きっと不安だからです。
だいたい自分だけに限らず、普通ディレクターってたいてい本番前は不安で心配ですから、不必要にネタの数を揃え過ぎたり、つい余計な演出をしてしまいます。
あらためて自戒を込めて思います「シンプルなものが美しい」
例えば”美味しいラーメンを紹介するコーナー”があったならば、事前に調査して作り手が「これは自信を持っておすすめできる!」と確信したラーメンを1品だけ心を込めて丁寧に紹介すればいいのに、ついつい不安だから他にも違うラーメンを2品3品と手を出してしまう。
挙げ句のはてに内容がぐちゃぐちゃになって結局何が言いたかったのかわからなくなってしまう。
結構そういうことってあります。
もちろん、それが「@@のラーメン・ベスト5」みたいに同じジャンルで複数紹介するのが目的であるのならばそれはそれでいいんですが。
いずれにせよ、あれもこれも手を出してしまいたくなる時は要注意!と個人的には考えています。
それだけ迷いがあり、自分の考えが見えていないからかもしれません。
ちなみにラーメンもシンプルなのが一番好きです😁
ちちんぷいぷいで学んだこと
実はそんな「シンプルに伝えることの大事さ」を気づかせてくれたのは、かつて担当させてもらった『ちちんぷいぷい』という番組で司会をしていた角淳一さんでした。
角さんは”ディレクターの意図”が見えないようなものが放送された場合など、反省会などで、ちょっと厳しい目をして熱を込めた口調でいつもおっしゃっていました。
「余計なことはせんでいい。言いたいことだけを伝えてください。」
その言葉は当時の自分にはかなり衝撃的でした。
そしてその潔さにとても感心したものです。
なぜなら、自分がそれまで見聞きしてきたテレビ作りの環境とはだいぶかけ離れた考え方だったからです。
「やっぱり角さんはすごい人や」
それ以来その言葉を自分流に解釈して実践するようにようになりました。
「”シンプル”に、そして”正直”に対象と向き合うことが一番大事」だということ。
もちろん、多くを盛り込むことが必ずしも駄目だとは言いません。
高度なテクニックがあればそれもありでしょう。
でもやはり「シンプル・イズ・ベスト」。
最近は自戒と反省の意味も込めてあらためてそう思っています。
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