お早うございます。早起きディレクターです。
最近はほとんどテレビは見ずにもっぱら読書かネット動画です。
特にYou Tubeは今の地上波テレビではなかなか放送しない(放送できない)ような内容のものも多いので、とても刺激的です。
いま夢中になっているのは養老孟司さん「養老孟司の部屋」
今更ながら、養老先生の「知見」と「毒舌」にハマっています
養老孟司さんは、ご存知2003年に発表されたベストセラー書「バカの壁」で著名な日本の医学者です。
長年、医学に従事し”解剖学”という人の死体を扱うという命の根元的な分野で働いてきた方ですから、ものの見方や考え方は愚かな自分にとってかなり興味深く、”目からうろこ”的なものばかり。
しかもおしゃべりの合間に時には「毒舌」もはさむのでなかなか痛快です。
その発言の中には日々歳を重ねている自分のような世代の人々が元気になるようなフレーズも数多く登場します。
最近は「覚悟」という言葉に胸をうたれました。
「覚悟」・・・しばらく世間で耳にしなかった言葉のような気がしたのは自分だけでしょうか。
ある老人の話が印象に残りました。
知人の医師の病院にいる老人は90代前半ですでに末期の病に冒されています。
でも日夜「死にたくない」とまわりに訴えるのだそうです。
養老さんはその老人のことを”不幸な人”だと言い放ちます。
充実した人生を歩んだ人なら「死にたくない」などと後悔するわけがない。
なんだか冷淡なようにも聞こえますが、僕はその発言にかなり納得してしまいました。
自分の人生に満足している人ならいつでも死ぬ「覚悟」はできているはず、という意味に僕は受け取りました。
「覚悟」を持って生きる
さらに別の動画で養老さんはこんな発言もしています。
「人生なんとかなる」
もし今のテレビでこんな発言をすれば「無責任だ」と非難されるかもしれません。
そして放送局もその非を問われるかもしれません。
いまやテレビは「コンプライアンス」だらけで本来の面白みや野性味を失くしつつあります。
そして「危機管理」ばかりに焦点が当てられています。
若い世代がネットやYou Tubeに惹かれるのも無理ないのかもしれません。
養老さんの話には僕らテレビ屋が忘れてはならない要素が詰まっています。
今朝も話を聞いていて「よし、覚悟を持って最後までテレビと付き合おう」という気分になりました。
人をその気にさせる動画ってなかなかたいしたものです。
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