お早うございます。早起きディレクターです。
テレビの仕事をしていると、たまに一般の視聴者さんから「あなたはなんでいつまでもディレクターなんですか?」みたいなニュアンスで質問されることがあります。
これはなかなかデリケートな質問で、大抵は曖昧に「何ででしょうね?」とへらへら笑っているだけなでんすが、要するに本人が自分のことを「ディレクター」だと思っているからディレクターなんです。
もちろんたまには後輩のためにプロデューサー的な役割を果たすこともありますが、その場合でも基本には現場ディレクターとしての目線でフォローしています。
ディレクターとプロデューサーの違いは?
では、そもそもディレクターとプロデューサーって何が違うのか?
もちろんその職域はかなり違います。
ざっくり言えば「現場で直接モノを作る人はディレクター。」
「その制作環境をフォロー&管理する人がプロデューサー。」
だから仕事範囲で言えばプロデューサーのほうが一見多そうですが、それも一概にそうとも言いきれません。
だから「プロデューサーとディレクターのどちらが偉いのか?」などと聞かれても困るんです。
たぶん一般的に言えばプロデューサーのほうがディレクターより力があると思っている人が多いと思いますが、ディレクター(監督)がそれなりの見識と実力を備えている場合なら、プロデューサーと立場が逆転する場合だってあります。
(たとえばジブリの宮崎駿監督のように)
今はプロデューサーの花盛り
とはいえ、それももう少し以前の話で、今やどの業界もプロデューサー花盛りの時代のようです。
そして今の若いテレビマンは多くの人がディレクターよりはプロデューサーを目指しているように思います。
だってそのほうが楽そうだし””ええかっこ”できるしお金だって儲かりそうだし。
実際、今はプロデューサーはたくさんいますしそのタイプにも色んな人がいます。
お金の管理が得意な人。
危機管理、コンプライアンスならおまかせの人。
スタッフの人間関係を調整することに長けている人。
人脈が広くて人気タレントなどを番組に引っ張ってこられる人。
などなど。
でも、なかでもプロデューサーの特徴として大事な要素としては、やはり過去にディレクターとしての経験があるかないかの違いかもしれません。
やはりディレクター経験のある人のほうが、現場ディレクターとは意思の疎通はしやすいものです。
もちろんディレクター経験がないプロデューサーの中ににも、現場のことには一切口出しせずに黙々とフォローしてくれる人間的に素敵な人もいますけど。
若者はみんなプロデューサに憧れる?
みんなはプロデューサーに憧れますが、でも現場で心に刻まれる喜びや感動の量ならディレクターだって負けてはいません。
だからプロデューサーをするにしても、一度はディレクターは体験したほうがいいです。
人間歳を取ると、若い頃に蓄積された感動量が貴重な財産です。
とはいえ結局はどの職種にせよその人のキャラクターが重要なんですね。
「心のある」タイプの人なら大丈夫です。。
末尾になりますが、以前「ちちんぷいぷい」でお世話になった岡田プロデューサーは、人間的にもチャーミングでもちろんプロデューサーとしても大変立派な方でした。
しかし残念ながら昨年亡くなられました。
そのようなプロデューサーが今こそ生きてくれていたら。
心から残念に思います。
岡田さん。いつまでもわれわれを天国から見舞もっていてください。
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