お早うございます。早起きディレクターです
長年多くの番組に関わってTVディレクター稼業をつとめてきました。
「スポーツ」「グルメ」「生活情報」「芸能」「バラエティー」
そして「旅」「人間ドキュメンタリー」
これまでどれくらいの数のVTRを作ったのか?数えたこともないのでわかりません。
単純に月に2本(年間24本)くらいのペースで仕事をしたとすれば、✕ 実働36年間で、合計864本。
でも、中にはレギュラー仕事の合間に作った短いものや、期末期首の”特別番組”などもあるので、全部を合わせれば1000本は超えているでしょうか。
ただ、昔は今みたいにDVDやブルーレイ、パソコンなどはなかったので、自分の作品が残ることなどほとんどありませんでした。
たまにナレーションを書くために編集室で録画した古いVHSテープが机の引き出しの奥に残っているくらいです。
作品には様々な思い出がありますが・・・
一般の地方ディレクターは1本のVTRを作るのに普通は1週間から2週間。時に1ヶ月くらいの日数をかけます。(予算のある場合はもっと時間をかけます)
その間ディレクターは企画、会議、リサーチ、本番ロケ、編集、完パケ、音入れなど延々と作業をこなさねばなりません。
そして大抵の場合、その作業工程には”焦り”や”不安”や”失望”ときには”喜び”や”達成感”など様々な感情がともないます。
でも今となってはその時々の感情どころか、それがどんな内容の作品だったのかさえ全く覚えていないものも多数あります。
とくに自分の場合、いわゆる芸能や生活情報を扱ったいわゆる「情報系」のVTRはほとんど覚えていません。
自分の興味のある仕事は記憶に残る
これが「人間」を扱ったドキュメンタリータッチのものや全国を舞台にした「旅・気候」ものの場合ならその内容だけでなくその時の気分まで覚えているから不思議です。
やっぱり興味って記憶とつながっているのでしょうか。
結局は「人間、自分の好きなことをやるのが一番」ということでしょうか。
もちろん興味のない仕事でも、それが「あまりに辛い記憶」に結びついているものならよく覚えているものがいくつかあります😓
でも、やっぱり、せっかく携わったのに記憶に残らない仕事に費やした時間はとても虚しくて哀しいです。
もちろん属している組織にも色んな都合があるだろうし、人間関係のしがらみはあるのでしょう。
でも、やっぱり自分のやりたいことを中心に考え、それを主張するのが大切。
今ではそう思っています。
ちなみに「前略旅先にて」(80本ほど)と「とびだせ!えほん」(180本ほど)の場合はこれまで放送したほとんどの内容、その時の気分などはたいてい覚えてます😁
そして今後はもっと、のこされた幸せな時間を大切にしなければならないと考えています。
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