お早うございます。早起きディレクターです。
TVディレクターは撮影現場でスタッフに指示を出しながら演出するのがメインの業務ですが、それ以外にも様々な仕事があります。
その中のひとつにVTRに添えるナレーションを書くという仕事があります。
時にはそれを構成作家さんに委ねる場合もありますが、今はほとんどのディレクターは自分自身で書いているのではないでしょうか。
だってロケ現場をその目で見たものが書いたほうが手っ取り早いし、真実味がありますもんね。
ナレーションは恐ろしい
でも、ナレーションってデリケートでしかも恐ろしいもので、その文章のさわりを一瞬聞いただけでそのディレクターが”どれくらいの技量”の持ち主なのか、ばれてしまうこともあります。
例えばVTRで出演者の長谷川さんがある観光地(例えば奈良吉野)に到着したシーンがあるとします。
画面には吉野の風景がしっかり映っていて文字テロップでも「奈良吉野」と表示されています。
そこにナレーションで「というわけで長谷川さんさんがやってきたのは奈良県吉野町」とやってしまうと、少し”ざんない”ことになります。
だって映像を見ればそんなことはわかっているからです。
「あえて語るまでもない」ということですね。
ナレーションとは「映像では説明できないものを説明」したり「ちょっとした一言で”ある感情”を視聴者に喚起させるもの」と”個人的”には考えています。
なぜ個人的なのかと言えば、ナレーションの書き方=表現方法なんてディレクターの好みだからです。
だから別に軽薄な表現であろうが、VTR全編通して「紙芝居」のようにぎっしり詰まった説明的なナレーションであろうが僕はかまいません。
自分はできるだけ過剰な説明ナレーションは避けますが。
でも、いまやテレビと言えば「ナレーション頼み」の感は否めませんし、きっと今後もますますその傾向は強まるでしょう。
音は脳を刺激する?
でもナレーションは本当に恐ろしい。
それはナレーションを読むナレーターも同様です。
ナレーターの読み方やトーンのニュアンス一発でチャンネルを変えられることもあるから大変です。
きっと「音」「言葉」というものは人間の脳や神経に響くのでしょう。
だから当然音楽やBGMも重要になるわけです。
もちろん事前の演出があっての話ですが。
というわけで今から「とびだせ!えほん」ナレーション書きの作業に入ります。
できるだけ説明過多にならないように。
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