お早うございます。早起きディレクターです。
昨年はじめに日本でも広まったコロナは1年半以上も続き、今やリモート化も当たり前で人と接触する機会も以前より随分減りました。
家での生活を歓迎する人も世の中には少なからずいますからその是非は問いませんが、それでも正直なところ寂しい気はします。
サラリーマンやわれわれ高齢者はとにかく、なにより一番可愛そうなのは学校に入ったばかりの子どもや学生たちではないでしょうか。
特に昨年入学した大学1年生や2年生などはコロナでサークル活動も出来ず、友人を作る機会も減少していると聞いています。
「学校で友人を作ることが出来ない!!」なんて、人生でそんな哀しいことはありません。
自分の人生を振り返っても大学時代は大好きな音楽や友人との楽しい時間に彩られており、今思えばあの頃が一番楽しかった(そしてバカだった)。
真ん中がバカです |
学生時代はハーモニカのサークルでした
ちなみに僕は大学生時代は4年間ずっと「ハーモニカソサイアティー」という40名ほどの学生で構成する音楽サークルに属していました。
それは数種類のハーモニカ(ソプラノシングル・アルトホルン、クロマチックなど)を中心に、マリンバやビブラフォン、フルートにアコーディオンにドラムにコンガ・・・と、ありとあらゆる楽器を使ったオーケストラバンドです。
そこで僕はエレキギターを担当していたんですが、仲間との練習の時間は本当に貴重でした。
とくに12月の10日頃には毎年恒例の定期演奏会が行われますからそこに向けての練習はかなり熱をおびたものでした。
思い出の「ムーンリバー」
練習はいつも大学の教室を借りて行っていました。
学生のアマチュアバンドですし楽器初体験者もいますから音楽性はそれほど高くはないかもしれませんが、みんなそれぞれのパートで必死になって納得いくまで練習に励んだものです。
ハーモニカパートの中には連日の猛練習のあまり唇から血を流しているものもいたほどです。
でも音楽という共通項で結ばれた部員同士は本当に仲が良かった。
そんな中、ギター弾きの僕はあんがいクールに(でも自分なりに温かい気持ちで)後ろからひとりひとりの様子をいつも眺めていました。
ハーモニカという楽器は不思議な楽器で、それを吹く人間のキャラクターがそのまま音色になります。
つまり丸い性格の人間の音色は丸いし、鋭い性格の人間の音色はやっぱり鋭いんです。
しかもハーモニカという楽器を自ら選んで奏でるような人間に悪い奴はまずいません。
そんな中、後輩の中にテクニックも音色も申し分のないハーモニカプレイヤーがいました。
彼女の奏でる優しい音色にはいつも後ろで聞いていてうっとりさせられたものです。
ある日彼女は自分のソロ曲として「ムーンリバー」を奏でていましたが、そのクロマチックハーモニカの音のとてもリリカルで繊細なこと。
その音と光景はいまでもしっかりと耳に焼き付いています。
そして今も「ムーンリバー」を聞く度にあの頃を思い出して優しい気分になれます。
定期演奏会にむけての熱い練習が終わったあと、仲間たちと帰る晩秋の肌寒い夕暮れ時。
わいわいバカ話をしながら山道を歩いていたときに金木犀の香りが秋の空気を醸し出していました。
優しい思い出があるから踏ん張れました
社会人になってからも辛い時には学生時代の優しい思い出に何度も救われました。
そして今後もきっとそうなんでしょう。
もしこれから生活で彼らとのつながりが消えてしまうことは考えられません。
そんな人生は寂しすぎます。
「老後もチャンスが有ればまたあの頃のように仲間と音楽が楽しめたなら最高だろうな」なんて考える今日このごろ。
今の学生たちのためにも早くサークル活動を開始させてあげたいものです。
一番左端がバカです |
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おゝ懐かしき写真の数々。人生最上の季節。遠くの親戚より近くのハモソ。戻れるものなら戻りたい!
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