お早うございます。早起きディレクターです。
テレビには常に視聴率というものがついてまわります。
どんなに素晴らしい番組でも視聴率が伴わなければ放送局は儲けになりませんから、長くは続けることができないのです。
スポンサーあってのテレビというのは今も昔も同じです。
いまや視聴率も細かくなりました
そんな視聴率も以前は世帯単位でざっくりと調査されていましたが、今ではかなり細分化されており各世代ごとに細かく調べられるようになりました。
いわゆる「F1、F2、F3」とか「M1、M2、M3」さらに「C、T」とか呼ばれるやつがそれです。
ちなみにF1とは20歳から34歳の女性層。F2は35歳から49歳の女性層。F3は50歳以上の女性。
Mは男性。Cは4歳から12歳の子ども。Tは13歳から19歳のティーンです。
こうして分けられた各世代層ですが、今や放送局としては若い人々に多く見てほしいようです。
世代別の消費者行動というマーケティング的なものがその理由なんだそうですが、でもそんな若者のテレビ離れは止まりません。
テレビを見ているのは平均年齢以上の人々が主流です。
じっさい僕の担当している「とびだせ!えほん」という旅コーナーもどちらかといえば高年齢層にファンが多いようです。
西ノ京ロケで出会ったあるご夫婦
先日も奈良ロケの昼食中にお蕎麦屋さんで長谷川義史さんやスタッフと食事をしながら、かつてのロケ先での失敗談義などをして笑っていたら、隣りにいた観光中の70代ご夫婦が突然「もうしわけありませんがお声がけさせてもらっていいですか?」と話しかけてきました。
聞くところによれば、おふたりは長年の絵本旅&長谷川画伯の大ファンだそうで、僕たちのロケでのおバカな裏話が興味深くて黙っていられなかったようです。
で、これまでの「とびだせ!えほん」の放送分はほとんど自宅のDVDで録画保存しているそうで、しかも各回の放送内容までかなり綿密に覚えていらっしゃる。
「四条栄美さんが出ていた時の京都山科の隣の幼稚園が・・・(云々)」
ディレクターも驚くほどのすごい記憶力です。
もちろん視聴率は高いにこしたことはありませんし、若い世代にもたくさん見てほしいのですが、自分の作った番組をきちんと記憶にとどめてくれることほどディレクターにとって幸せなことはありません。
やっぱりディレクターは自分の想いを丁寧に形にして視聴者に届けることが大切なんだなあ、とあらためて思ったひとときでした。
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