お早うございます。早起きディレクターです。
テレビロケの現場ではいろんなトラブルが発生します。
逆に言えば何も事件が起こらないことのほうが珍しいかも知れません。
だからディレクターは”ある程度の困難は想定して”現場に向かいそれに対処するのですが、このロケの日でもやはりある深刻な(?)トラブルに見舞われました。
それも出演者の長谷川義史さんにまつわるトラブルです。
それにしてもこの頃の画伯はよくよくロケ運がなかったのでしょうか?
この前回の京都東山では新品の雨靴を履いてきたがための”靴ずれ”騒動も起こしています。
まあ、今となっては笑い話ですが(と言っては失礼かな?)そのおかげでまた思い出深い放送回になったことも事実です。
それでは今回もロケハンの写真からこの場所が一体どこなのか想像しながらご覧ください。
ヒントは「海のミルク」です。
暇なディレクターのある日のロケハン写真 2015年2月
2月のある日やってきたのは瀬戸内にある港町。海では漁師さんたちが朝からお仕事の真っ最中です。
町の人々は牡蠣のことを”海のミルク”と呼んでいました。
ここは海水に山からの湧き水が混じるため、昔から良質の牡蠣が育つといわれています。
海から殻付きでやってきた牡蠣がベルトコンベアーに乗ってどんどん運ばれます。
牡蠣小屋での再会
主人に再会の挨拶をしたらえらく歓迎してくれて、美味しそうな生牡蠣をごちそうになりました。
これだけ長谷川さんが好みそうなものが揃っていればもう大丈夫だろう!と安心してのぞんだロケ日。
古い町並みを歩く画伯を遠景で撮影。
ご主人秘伝の”牡蠣の佃煮(おやじの佃煮)”を紹介したんですが、これがまたご飯に合うんです。
これも画伯が好きそうですが本番では撮影する時間がありませんでした。
そして1週間後のロケ本番
お天気も上々です。
「どうしたんですか?」
「実はお腹の調子が悪いねん。ぼく牡蠣は大好きやけど今日は無理みたい」
どうやらここ数日の飲み過ぎがたたったようです。
なんじゃそら!
こうしてロケが始まりました。
海を見つめるその後ろ姿にも哀愁が漂っています。
ロケは長谷川さんの体調を見ながらのんびり進みます。
休憩時間にディレクターは暇にまかせて写真撮影。
飲みかけの紅茶でこんなカットを撮って遊んでいました。
昼前には長谷川画伯のお腹の調子もだいぶ回復したようすです。
港を歩くシーンでスタッフのキューを待つ長谷川さん。
これは早起きディレクターのお気に入りの写真の一枚です。
と、ロケハンでも気になっていた造り酒屋の前に到着。
もちろん長谷川さんが中に入らないわけがありません。
お店の人に事情を説明すると早速出来立ての酒を振る舞ってくれました。
画伯も嬉しそうです。
お腹のことは忘れているようです。
「なんじゃそら!」
このシーンでのBGMとして流れていたのが朝ドラ「マッサン」のテーマ曲でも使われていた「麦の唄」でした。こちらの場合は「米の唄」ですね
若主人が大歓迎してくれて牡蠣の養殖場へむかう船にも乗せてくれました。
天気はいいけど風が肌をきるほどに冷たかったのを覚えています。
クレーンで海中から引き上げられる牡蠣。
スタッフは船上でも生牡蠣をごちそうになりましたが、長谷川さんはさすがに体調を考えて少ししか食べませんでした。
寒い中、そして体調の悪い中、長谷川画伯は良くがんばってくれました。
でもスタッフもけっこう心配していたんですよ。
というわけで今回は兵庫県赤穂市坂越が舞台でした。
(放送は2015年2月12日でした)
さて、そんなロケの後、画伯がスタジオ用に描いたのがこちらの絵。
寒風の中を進む船上のたくましそうな男性が印象的です。
牡蠣小屋の若主人もこの絵をかなり喜んでくれました。
ちなみにこのあと体調が戻った画伯は家で坂越の牡蠣と酒を楽しんだそうです。
なんじゃそら!
それではまたお会いしましょう。
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