お早うございます。早起きディレクターです。
日毎に寒くなります。
そんな中、先週に収録した「とびだせ!えほん」奈良西ノ京編の仮編もようやく終え、今日は完パケ作業(テロップを入れたりする作業)です。
TVディレクターの胸の内
基本的にディレクターが行う仮編作業とは収録したての素材を暗い狭い部屋でひとりシコシコ行う地味なものなんですが、完パケ作業は若い元気な編集マンたちと一緒にスタジオで仕事ができるので近頃はこの日が楽しみなくらいです。
でも若い頃はあんまりそんな気持ちにもなれなかった。
というのもディレクターってわりと「気にしい」の人が多いですから、自分の作ったVTRを他人に見せる時は相手の反応が気になって仕方がありません。
だからプロデューサー試写の時はもちろん緊張しますし、実は完パケ作業のときも心の中はどきどきというか、むしろ恐怖なんです。
昔の編集マンとの作業は辛かった
なかでも、かつて厳しい先輩たちと一緒に過ごした編集スタジオでの作業は本当に辛かった。
当時の業界の先輩はとにかく高圧的で乱暴・・・もちろんそうでない方もいましたが。
編集しながらすぐに説教がはじまります。(うちは制作も編集も同じ会社でしたから)
しかもVTRの内容だけでなく、収録した素材や編集方法にも強烈なダメ出しをされたものです。
「なんじゃこのカットのつなぎ方は!」
じわじわとした説教はえんえんと続き、さりとてスタジオ内での作業は一向に進まず、壁の時計はいつのまにか12時の針を通り過ぎ、やがて白白とした朝を迎える。
心身ともにぼろぼろになった若いディレクターはますます自信をなくして、落ち込みながらとぼとぼ会社に戻ったものです。
ま、そんな辛い時間が今の役に立っているのですから文句は言えませんが。
今どきの編集マンはいつもにこにこ
それにひきかえ、今どきの若い編集マンはありがたい。
ディレクターの気持ちわかってくれてるのかそうでないのかは知りませんが、とにかく編集中も常に笑顔でスピーディーな作業。
時に声を上げて笑ってくれたりした日にゃあ、後ろで見ているディレクターも「けっこう受けてるじゃん!」と、心の中でほくそえんでいます。
だからどうかみなさん!
そんな心配性のディレクターのために、どうかテレビの前だけはニコニコ笑顔で「とびだせ!えほん」をご覧くださいませ・・・というのは冗談で、本当は、おもんない時は「面白くない!」と正直に言ってもらったほうがディレクターのためにはなるのですが。
11月6日(土)の放送予定です。
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