お早うございます。早起きディレクターです。
かつて家族の団らんにテレビが重要な役割を果たしていた時代は遠い昔になりました。
特に昨年からの新型コロナ禍を受けてテレビ界の困窮ぶりはすさまじい。
もしかしたら今やテレビは時代のお荷物なのか?と、悲しくなることもあります。
SNSなどでも口の悪い人々から言わせればテレビはウソばかりで「ゴミ」扱いです。
きっと一般の人から見ればテレビ関係者は全員同じ穴の狢なんでしょう。
でも、嘆いてばかりもいられません。
今やTVの視聴率方法は細分化され、残念なことにテレビ業界はお年寄りよりも若い視聴者層を最重要視しています。
でも自分の過去を振り返ればわかることですが、若者は古いメディアには冷酷なもの。
かつての映画産業やレコード業界がそうだったように、時代とボタンの掛け違いをおこしたメディアが勢いを盛り返すことはとても難しいのです。
とはいえ、そんなテレビ業界にもまた新しい若者が育っています。
これからのテレビを支える若者
昨日は久しぶりに若い青年たちと「とびだせ!えほん」の編集(完パケ)作業をしたんですが、かつてのテレビ業界にくらべて彼らのなんと素直で爽やかなこと。
しかも勘が良くて作業が早い。
僕は癖ですぐに指をぱちん!と鳴らして「キュー(合図)」を出してしまう古いディレクターなんですが(ポール牧?)そんな仕草も彼らにとっては新鮮らしく、あれやこれやと僕の話に耳を傾けてくれます。
「このシーンのBGMにはどんな意味があるんですか?」
「蕎麦屋で昼から酒が飲めるんですか?」
彼らの本音はどうあれ、とにかく興味深く話を聞いてくれるそんな姿がおじさんには愛しいものなのです。
そうそう。
若者のひとりが「とびだせ!えほん」の長谷川義史氏とおそろいの鞄をもっていたのも嬉しかったです。
番組を見て気に入り、自分で探して買ったんだそうです。
まだまだ固くて赤い鞄。若いなあ。
きっと彼らのような若者がこれからのテレビをささえてくれるんでしょう。
そしてテレビが生き残るための新しい可能性を見い出してくれればいい。
僕がのぞむのは、昨日のようなたわいもない話がすこしでも彼らの糧となり温かい記憶となって残ることです。
「ああ、あの頃あんな番組があったよね。懐かしいね。」
そうなったらおじさんとしては指パッチン!です。
*次回の「とびだせ!えほん」は6月19日土曜日。午後4時25分頃からの放送予定です。
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