お早うございます。早起きディレクターです。
先日、古い動画素材を編集してYou Tubeにアップしたらそれなりに好評だったようで、SNSを通していろんなご感想もいただきました。
もちろん人気ユーチューバーのそれと比べれば再生回数もめちゃめちゃ少ないマイナーな作品ですが、こんな遊び動画でもそれなりに需要があるのだと実感、というか「ちちんぷいぷい」がなくなっていかに寂しさを感じている人が多いかを痛感しました。
かくいう自分もその一人で、先週は新聞のテレビ欄から「ちちんぷいぷい」の名前がなくなったことにあらためて大きなショックを受けていました。
でもそれは間違いだった。
最近そのことにあらためて気づきました。
テレビの作り手である僕がそんな後ろ向きになってはいけない。
それこそ置き去りにされた視聴者に対して失礼です。
「ありがとう」じゃなくて「ごめんなさい」
最近のこのブログ記事や自分の発信したTwitterにも後ろ向きな表現が多かったことを反省しています。
これまでご覧になった方へ感謝の気持を伝えるのはいいんですが、作り手が感傷に浸っていてはならない。
”ありがとうございました”も必要かもしれないけれど、本当は”ごめんなさい”かもしれない。
実はこれはこのあいだ久しぶりに出会った時に絵本作家の長谷川義史さんがぽつんとつぶやいた言葉です。
長く続いた仕事を終える時の気持ちは、ありがとうではなくて、続けられなくてごめんなさいなのかもしれない。
自分に続けるための力がなくてごめんなさい。
きっとそれは絵本作りのプロとして生きてきた人の誠意のこもった矜持なんでしょう。
それを聞いて考えこむとともに3月12日の「ちちんぷいぷい」の最後の放送でMBS河田アナウンサーが放った言葉を思い出しました。
「コロナ禍で世の中の人々が不安な中、本当はこんな時こそみなさんのためにお役に立たなければならない番組なのに終わってしまうことは本当に無念です。」
あの言葉が僕の中で響き、いつまでも胸に残っているのも、その奥に長谷川さんと同じような正直さがあったからなのでしょう。
ディレクターは「楽しむ」ことこそ原動力
ものを作るには作り手が「楽しむ」という気持ちが絶対に必要です。
そういえばこの間のYou Tube動画もぷいぷい最後の「とびだえ!えほん〜湯村温泉編〜」もカラッとした気分で楽しんで作りました。
甘い感傷はものづくりの調味料にはなるけど原動力にはならない。
あらためてそう思います。
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