お早うございます。早起きディレクターです。
今日は「とびだせ!えほん」奈良県五條市の放送です。
五條市は伊勢と和歌山を結ぶ宿場町として栄えた町で、旧紀州街道が通る「新町通り」には今も江戸時代の町並みが色濃く残ります。
町はどこも絵になる場所ばかりで、今回も絵本作家の長谷川義史さんはいつも以上にたくさんの絵を描かれました。
その内容はテレビで見ていただくとして、僕らディレクターはひとつの町を旅をすると、いつでもその日の印象的な風景が頭の片隅に残るものです。
印象に残る風景を描く一日だけの小さな旅
「とびだせ!えほん」はVTR冒頭ナレーションで 寺田ゆみこさんが『風の吹くまま、気の向くまま町を散策する小さな旅。出会った人々や風景を一日だけの絵本にします』と語っているように「長谷川さんが気に入った風景を数枚のスケッチとして紹介」して、最後にスタジオで「一番印象に残った絵をスタジオで披露する」ことをコーナーの趣旨としています。
要するに長谷川さんが取材を通して見た風景で、自分が気に入った絵を描いて感想を言えばコーナーとしては成立するわけです。
そういう意味では非常に単純なコーナーなんですが、逆にこのようにコーナー趣旨を一言で言えることが重要だったりもします。何が言いたいのかわからないものはしんどいですからね。
ところで取材に行けば長谷川画伯同様、ディレクターも個人的に心に残る風景があります。
それは長谷川さんと同じ場面の時もありますし、そうでない時もあります。
でもやっぱり一緒に歩いていると、印象に残る風景って出演者とスタッフ、ともに同じになることが多いものです。
そしてそれはちょっとした、ささいな風景である場合も多い。
大阪桃谷の「平野川」
たとえば前回の1月7日に放送した大阪桃谷編。
あの時は長谷川さんは最後にスタジオ用の絵として「平野川」を描きました。
それは活気のある桃谷の町の隅で音も立てずにひっそり流れる、地味でちょっと頼りなげな、たぶん観光客は目もくれないような風景でした。
でも実は取材しているスタッフもいちばん印象に残った風景でした。
平野川には長い歴史と深い哀しみを感じます。
長谷川さんもはじめて川を見た時にまさに同じことを思ったようです。
でも、そんな風に同じ風景を見て出演者と同じように感じられることは、一緒にテレビを作るチームの一員としてとても嬉しいことです。
五條ではどんな風景がとびだす?
そして今回の奈良県五條市で最後に描かれた絵。
それはすこし意外な風景かもしれませんが、たしかに冬の奈良五條市の町を象徴している風景でした。
はたしてどんな風景がとびだすのか?
単純でシンプルなコーナーですが、そんな事を考えながら見ていただくともっと楽しくなるかもしれません。
関連→寒い冬の朝と悲しき母の愛
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