ヒット曲も時代とともに
お早うございます。早起きディレクターです。
このごろは日本のヒット曲も様変わりしました。
もはやレコードやテープの時代は遠い昔。CDさえ売れなくなりインターネット配信などで音楽を単体で聞く世代が増えたので、昔のようにアルバムとして音楽を聞くことは減ってしまったんだそうです。
そのヒット曲の傾向としても出だしのキャッチーなメロディーでいかに聞き手の購買意欲をそそるかが勝負。とうぜん、長々としたイントロの曲は少なくなります。
すこし前「とびだせ!えほん」でBGMを担当している音効さんが嘆いていたことがありました。
ある番組をテレビで見ていたら西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」(作曲編曲 坂田晃一)が流れたんですが、それがいきなり前奏をすっとばして歌の部分から始まったのでがっかりしたというのです。
「もしもピアノが弾けたなら」は歌も素晴らしいがあのイントロのピアノ演奏こそみんなが涙する重要なポイントなのに・・・
その意見にはぼくも大いに共感したものです。
前奏のない「もしもピアノが弾けたなら」なんてありえない。(0:01〜0:16)
昭和のメロディーメーカー筒美京平さん
名曲には曲の中に聞き手の涙腺をゆるがす泣かせどころが数カ所は必ずあります。
先月の10月にお亡くなりになった昭和のメロディーメーカー筒美京平さんなどは泣かせどころを作る天才でした。
尾崎紀世彦さんが歌う『また会う日まで』のサビの部分「二人でドアを締めて〜」なんてあまりにも有名だし、個人的には浅田美代子『赤い風船』の「しーっかり握りしめた赤い風船よ〜」の部分が大好きで、昔は子供ながら心が震えたものです。(0:19〜0:29)
そして最近ますます好きになってよく聞くのが井上順さんの歌う『お世話になりました』
ノスタルジックなイントロのピアノも素敵ですし「明日の朝この街を〜」とはじまる歌の導入部分も大好きです。
そしてなんといっても泣かせどころは「あなたの優しさを僕は忘れないでしょう 元気でいてください お世話になりました」
コードで言うとD→Bm→G→F#m→Em→A
こういうコード進行、日本人は本当に大好きですからね(0:34〜0:50)
うーん何度聞いても心にしみる。今度番組で使わせてもらいます。
筒美先生、本当に本当にお世話になってます。そしてこれからもお世話になります。
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