お早うございます。早起きディレクターです。
大阪で旅番組のディレクターをしていますから近畿2府4県はいわば僕の仕事場みたいなものなんですが、関西の中でどこがいちばん取材しやすいかといえば、これは圧倒的に和歌山県です。
もちろん大阪や兵庫、奈良、滋賀や前回「とびだせ!えほん」で訪れた京都にも人情が豊かで温かい人々はたくさんいます。関西はどこにいっても親切です。実際これまで何度もお世話になってきましたから感謝の気持でいっぱいです。
それでも和歌山の人々の”無防備なまでのおおらかさ”はたぶん日本の中でも群を抜いていると思います。
南国という気候的な影響や自由な歴史などから培われたものなんでしょうか、とにかく皆さん気さくな人が多い。
「ロケ場所に困ったら和歌山にいけ」これは僕の鉄則です。
ロケ場所に困ったら和歌山にいけ
道に迷ったらたいていの和歌山の人は親切に行き方を教えてくれます。
中には現地まで案内してくれる人もいます。こちらから手を振れば皆さん笑顔で手を振りかえしてくれます。
これまで、こんなふうにして数々の和歌山人としりあい、仲良くなりました。
御坊町で出会ったたこ焼き屋のおばちゃん、雑賀崎の漁師さん、和歌山市の喫茶店のおばあちゃん・・ 僕の記憶には和歌山でお世話になった優しい人々の顔で満ちあふれます。
「一目惚れしやすい県民」の第一位にも上がったことがあるとも聞きました。
湯浅町のたこ焼き屋のおばちゃん |
和歌山県かつらぎ町でロケハン
そんな和歌山に一昨日の月曜日「とびだせ!えほん」の下見で行ってきました。
別にロケ場所に困ったわけではありませんが、秋も深まってきたのでふと紀州の山々の色づき具合を見たくなったのです。
いわば直感です。
目的地は「かつらぎ町」という高野山の手前にある紀ノ川沿いの町なんですが、いつもロケハンでつかう車の調子が不調なので今回は電車での旅。
しかし町にはレンタカー屋はおろかバスやタクシーもみかけません。
しかもこの日はあいにくの雨。
そんな中、とぼとぼと15分ほど歩いてむかったのがかつらぎ町の役場です。
実は今回は全く所見で見ず知らずの土地だったので、事前に電話で役場の観光課に相談をしていたのです。こういうことはコーナーではちょくちょくあるんですが、やっぱり和歌山の観光課はおおらかでした。
担当はNさんというまだ若いチャーミングな女性なんですが、あらかじめ行くべき場所をピックアップしていてくれただけでなく、雨の中、傘をもって一緒に細い路地を道案内をしてくれるわ、山の中の離れた集落へは役場の軽自動車で送迎してくれるわ。
車中でもこちらが退屈しないように町の説明から自分の趣味の話まで・・・とにかく明るくて親切、はじめて出会ったとは思えないほどの気やすさです。
そして町の中を4時間ほど案内してくれた後は「帰りのJRの本数が少ないから」と、わざわざ最寄りの駅から離れた南海橋本駅まで送迎してくれる徹底した親切ぶり。
Nさん、この御恩は決してわすれません。
かならずまたロケ当日にあいましょう。
その時はNさんのためにも、そしてかつらぎ町のためにもの素晴らしいロケになるように奮闘努力してがんばります。
ちなみに車の中で聞いた彼女の楽しみは家に帰って「孤独のグルメ」を見ながらビールと料理を食べることだそうです。
わーい、僕といっしょ。
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