お早うございます。早起きディレクターです。
僕はどんな分野でもその人なりの個性が感じられるようなものが好きです。
音楽でも曲を聞いてすぐに誰が作って歌っているのかがわかるようなものが好きだし、文学でもその文体で誰の作品か見分けがつくようなものが好みです。
せっかく生きているんだから自分流でいきたいといつも思うわけです。
でも自分流を貫くには基本が必要なのは言うまでもありません。
たとえば「ギター」
長年、我流でやっていますからそれなりに演奏することはできるのですが、2年前からジャズギターのレッスンに通いだしてあらためて気づきました。
自分なりのスタイルは持っているのですが、演奏方や音色に妙なクセというか”雑味”がついています。
これではいかんと直そうとしますが、長年ついた悪いクセは簡単には治りません。
オリジナリティーを発揮するにはまだだいぶ時間がかかりそうです。
最近凝こっているのが「お出汁」
直感だけで料理はできないと気付いてから色々勉強を始めました。
昨日はご近所さんのグルメプロデューサーに家まで出向いてもらって、カツオ昆布の出汁の取り方を指導をしてもらいました。
彼は番組のプロの料理人とも丁々発止でやりあえるくらいの腕前なんですが、説明を聞いているだけで僕の目からはうろこがポロポロ状態でした。(こんな時はけっこう素直なんです)
そもそも味における昆布とカツオの役割とは・・・産地による素材の違いとは・・・
さらに旨味を引き出すために必要な材料とは云々。
やはり基本がわかっているのとわかっていないのとでは雲泥の差があります。
そこをマスターしてさらに自分の出汁のスタイルを作っていきたいと思っているんですが、
これもまたオリジナリティーを発揮できるまでにはまだ時間がかかるでしょう。
さて、本業のテレビ制作においてはどうか?
よく僕が作るVTRは特徴があって、見る人によっては「編集のリズムや使用している曲を聞けばすぐに吉岡だとわかる」といってくれる人もいます。
それって光栄なんですが、もしかしたらオリジナリティーというよりはまだ「クセが」の段階かもしれません。でもまあ「クセ」でも、特徴がないよりはマシだと思っています。
みんながみんな同じものを作っていてもつまらないですから。
テレビマンの個性
さて、ここ2ヶ月ほど「とびだせ!えほん」は、僕ともうひとりの若いディレクターの二人が交代で担当しています。
彼はもともと僕のアシスタントを長くやっていたのですが、こちらが「やりたいようにやれば」とアドバイスしても、どうしても僕のやり方を模倣しようとします。
素直なのは美徳ですがいつまでも模倣していても模倣以上のものは生み出せません。
やっぱり物づくりする人間にはある種のクセ(もしかしたら性格の捻れ)も必要なんだと思うんです。
いずれにせよ10年以上ディレクターをやっているのなら、もうそろそろ自分のスタイルを持ってほしい・・・それが偽らざる本音です。
でもこういう問題って「結局、自分で気付くしかない」ので、なかなかそう簡単にはいきません。
いつも僕らのそばにはお手本として”かなりオリジナリティーにあふれたえほん作家さん”もいるんですけどね。
みなさんはどう思いますか?
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