コロナで変わっていくマスメディア
世界中に蔓延しているコロナ汚染によりこれまで当たり前だった常識がどんどん変化しています。それはわれわれテレビ業界でも同じです。
たとえば外でのロケのやり方ひとつとってもそうです。
出演者がマスクをつけるだけで現場の取材方法は大きく変わります。白い布で覆われた出演者の顔というものは、予想以上にこちらに表情や感情の機微が伝わらないですから。
しかしマスク問題などは制作側のやり方や考え方しだいでなんとかなりますが、いちばん気になるのはやはり世間の空気です。
ひさしぶりに外で取材していていちばん感じたのはやはり街に普段の余裕が無いことでした。
”小さなマスクで金もうけを考える”ような政治家たちを見ればそんな気分になってしまうのかもしれませんが、テレビやネットを見れば、不祥事をおこした芸能人を必要以上に攻撃したり、不幸にしてみずから命を絶った俳優をネタに必要以上に騒ぎ立てるようなものばかり目に付きます。
まるで人々の不満や怒りを悪意あるニュースでさらにかきたてようとしているかのようにも感じます。もちろん見なければいいんですが・・・
泥の河、泥の時代
そんなぴりぴりしている世の中だからこそ、僕らみたいなTVディレクターは視聴者がゆったりした気分になれるような番組を作りたいのですがなかなか思うようには行きません。
カメラを担いで外を歩いているだけで
「こんな非常時になにを呑気なことを!」と叱責されそうな気さえします。
もしかしたら75年前の戦争前後もこんな空気だったのかな、などと不安なことを考えてしまう今日このごろです。
もう「泥の時代」はまっぴらです。
本日7月30日は午後3時15分頃から「とびだせ!えほん」安治川編の放送です。
もしよろしければご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見