ここ2日ほど部屋にこもって編集していたので久しぶりに表社会に顔を出す気分です。
仕事はけっこうはかどっています。みなさんはいかがお過ごしですか?
ようやくトンネルをぬけました
「とびだせ!えほん番外編 おうちで一緒に絵を描こう!」の収録では、絵本作家の長谷川義史画伯が皆様からのメールをもとに絵を描く場面をずっと撮影し続けます。
ですから現場では4台ほどのカメラを使って2時間以上カメラを回すことになります。
普段のロケでは1台のカメラですが、この企画は家の中でお絵かきを定点撮影するので、どうしてもカメラ台数が増えるのです。だから2時間✕4カメ=8時間分の素材です。
みなさんは2時間強の収録と聞くとけっこう長い時間撮影していると思われるでしょうが、僕などまだまだ短いほうです。
世の中には同じような規模の番組でも平気で丸一日収録する強者ディレクターがいます。その収録した膨大な素材の量と編集作業のことを考えるとめまいがします。
さて、その収録素材をパソコンの編集用ソフトにとりこみ、ひとり机の前で切ったり貼ったりしながら人様にお見せできる状態にするわけですが、この編集期間中のディレクターの精神状態はたいがい不安定なトンネル状態です。
不安と期待と緊張の日々・・・
現在、まさに僕はその編集段階ですが、日々、一喜一憂しています。
作っている作品が最高に面白いような気もするし、ぜんぜん駄目なような気もするし。
自分が作っているVTRのことはディレクター本人が一番わかっているのですが、じつはディレクター本人が一番わかっていないのです。
だってディレクターは自分が作ったVTRに対しての思い入れが強すぎて、客観的に見られないからです。時に自信過剰になり、時に不安で押しつぶされそうになります。
もし前回の放送がよかったからといって、だから今回も大丈夫!などという保証はどこにもありません。まさに出口をもとめてさまよっている状態です。
そんな時、ディレクターは誰か他人の意見を聞きたくてうずうずしています。
ぼくは編集途中のVTRをいつもまず家人に見てもらうんですが(素人の意見は大切です)そんな時、普段は明るくて率直な奥さまもかなり言葉を選んで感想を言います。
うかつなことを言うと僕が動揺することを知っているからです。
しかも奥さまからのOKが出てもまだまだ安心できません。
プロデューサー試写でも同じようにVTRの感想をおそるおそる尋ね、続くテロップ入れの作業時ではオペレーター。そしてナレーション収録では音効さんや語り手・寺田ゆみこさんの反応をうかがい、そしていよいよ緊張の放送当日を迎えるわけです。
一見、気楽そうに見えるディレクター仕事ですがこれでけっこう繊細なんすから。
詳しくは6月25日(木)のちちんぷいぷいで
ところで、今回はある人物から「あしのうら」を描くように依頼されています。
「あしのうら」ってその人の生き方がでるんですね。
長谷川さんも一流の絵本作家になるまでには、きっと不安と期待と緊張の日々を送ってきたんでしょう。
くわしくは6月25日の「とびだせ!えほん」の放送でごらんください。
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