「パンとスープと猫日和」
お早うございます。早起きディレクターです。
僕はテレビ屋ですから映像作品を作るのはいいんですが、映画とかドラマや本を批評したりするのは昔から苦手で、その作品のツボを上手に解説・分析できる人々をかねがね羨ましく思っています。
このブログでもたまに心に残る映画や音楽の話題を書いていますが、いつも書いてから「本当はそうじゃなじゃないんだけど」と少し後悔します。それでも書いてしまう理由はその作品を見て自分はここまで考えたということを活字で残しておくためです。
書かなければいくら素晴らしい作品を数多く見てもそれらは全て記憶の彼方に消え去り何も残りません。
だから人におすすめするというわけではなくて、自分の記憶や感情に付箋をつけるような気持ちで書いています。「あの時あの作品を見てこう考えた自分はあの地点にいたのだな」と確認する日記のような付箋です。
この前に見た「パンとスープと猫日和」もできれば忘れたくない作品でした。
だから人におすすめするというわけではなくて、自分の記憶や感情に付箋をつけるような気持ちで書いています。「あの時あの作品を見てこう考えた自分はあの地点にいたのだな」と確認する日記のような付箋です。
この前に見た「パンとスープと猫日和」もできれば忘れたくない作品でした。
小林聡美主演で2013年にWOWOWで放送されたドラマです。
独特のオーラを放つちょっと癖のある女優陣が入れ替わり立ち替わり登場する名門女子高校の放課後のような世界観は自分とはあんまり縁のない世界ですが、どこか興味をそそられます。
脚本も演出も丁寧に練られていたからでしょうか。
日本人の美点と欠点
このドラマの中で、みんなで鍋をつついている時に、だれかが「直箸(じかばし)でいいかな」というセリフが出てきます。
この時改めて、ああ日本っていい国だったんだなと思いました。
今や世間では「3密を避けろ」とか「ソーシャルディスタンス」などとやかましく言われていますが、このコロナ騒動が終わっても「直箸」のような素敵な日本語は残るんでしょうか?
多くの日本人って善良で素直だから真面目なのはいいけれど、75年前の戦争時みたいに正義感が暴走しないことを祈るばかりです。
ふだんはテレビをあまり見ないんですが、こういった何気ない日常を丹念に描く作品に出会うとやっぱり日本人もわるくないな、という気がして自分の仕事の励みにもなります。
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