ギターを習い始めるまではリズム感に関してはけっこう自信がありました。
でもジャズギターの師匠のレッスンを受けるたびに自分のリズム感がそれほどでもなかったことに気づきいつも打ちのめされます。
普段は二人でジャズセッションをするんですが、師匠がアドリブでちょっと変則的なフレーズを弾くたびにバッキングしている僕のリズムは「た、た、た?と」乱れてきます。
音楽の基礎はメロディーとリズムです。
でも今は「一番重要なのはやっぱりリズム」と思うようになってきました。
シンプルなものこそリズムが重要?
例えばブルースギターで名手と呼ばれている人々(ちょっと古いですが E・クラプ
トンにしても J・ベックにしてもBBキングにても)彼らの演奏はかなりかっこよくおしゃれに聞こえますが、その一番の理由はきっとリズム感がいいからではないでしょうか。
ちょっと専門的な話ですが、ブルースギターは通常音階(ドレミファソラシ)より2つ少ない音数でギターを弾くことが多いんです。
「マイナーペンタトニック」「メジャーペンタトニック」という2種類の音階です。
音数が少ないということはそれだけメロディーもシンプルになってきます。
シンプルだからこそリズム感が更に重要になってきます。
ブルースには定番のシンプルなフレーズがあるんですが、それをリズム感のないギタリストが弾くととってもダサく聞こえます。
ところがリズム感(タイム感?)のいい人がメリハリをつけて弾くと…これが同じギターかと思うほど突然フレーズにきらめきが加わったりします。
映像もやっぱりリズムです
テレビ業界の世界でもよくリズム感のことが話題になります。
「@@くんの編集はリズム感があるね」、云々。
要するに@@くんのつないだカットとカット、またシーンとシーンのリズムが見ていて気持ちがいいかどうか、要するに「面白いかどうか」という話です。
だから音楽のリズム感とはちょっとニュアンスが違うかもしれない。
もし映像で、メトロノームに合わせたような正確(ジャストタイミング)なテンポで編集してしまったらかえって単調でつまらないものになるはずです。
僕は音楽好きだから若い頃、よく音楽のリズムにジャストに合わせた映像編集をしたものですが、それだと古臭い安もんのテクノサウンドみたいなVTRになります。
あえてリズムを正確なタイミングからずらしてみたり、あえてブレスの長い(尺の長い)カットを挿入してみたり、そうすることで見てて飽きのこないリズム感が生まれるのかもしれません。
例えば人と出会ったりお別れするシーンなどでも、シーンごとにメリハリをつけてみるなどの工夫は必要だと思います。
もちろん僕には未だに映像とリズムの関係の答えはわからないし、たぶん答えは無限にあるのでしょう。でもいろんなことを試行錯誤しながら編集するのもまた楽しいものです。
今は家での時間があり余るほどありますから。
関連→ ポケットの中にアドリブの素材はありますか?
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