いろんな種類の番組を経験すればいい
おはようございます。早起きディレクターです。
テレビ業界に入って制作現場の仕事につくと最初はだいたいアシスタントディレクターからはじまりますが、その時点で自分が将来進みたい道が決まっているという人はそんなにはいないんじゃないでしょうか。
もちろん絶対やりたいことが決まっているのならそれを目指せばいいでしょうが、テレビといってもジャンルは様々です。
たとえ最初はバラエティーに興味があったとしても配属されたのがドキュメンタリー番組なら、作っているうちにだんだんノンフィクションに興味がわき、いつしかドキュメント志向になっているというケースもあると思います。
逆にお気楽そうに見えるバラエティ番組でも、じつは舞台裏では綿密な計画で準備されていたということを知って俄然やる気になる人もいるかもしれない。
でも最初のうちはがむしゃらに働いて、いろんな番組を体験すればいい。
あとできっと役に立ちます。
制作プロダクションのディレクターはなんでも屋
自分もスタジオバラエティーからスポーツ中継、ニュース。ゴルフ番組や旅ものドキュメンタリーといろんな番組を体験しました。
色々やっているうちに自分の得手不得手が見えてきますし、ぼくの場合は結局、市井の人々をテーマにしたような地味なドキュメンタリーをやりたいと思いました。
もちろん小さな制作プロダクションのディレクターですから同じことばかりをやっているわけにはいきません。
でもいろんな番組を経験すると、他のディレクターたちがどんな気持ちでやっているのか見当がつくようになりますし、何より他のジャンルの番組に対する敬意も持てるようになります。それってわりと大事なことだと思います。
熟女担当ディレクター?だったころ
今は絵本作家のおじさんと旅のコーナーを担当していますが、30代の頃はさまざまなタイプの美女を連れて温泉地などの旅をするという、はたから見ればうらやましいような番組も担当していました
出演するのはグラビア系のアイドル、モデルさんから大物女優までいろんなタイプがいましたが自分が担当するのは圧倒的に”そこそこ年季の入った女性”が多かった。
星由里子さん、島田陽子さん、市毛良枝さん、叶和貴子さん、東てるみさん。歌手では奥村チヨさんや西川峰子さんなど。なかなか貫禄のある女優陣です。
中にはCCガールズの藤森夕子さんや原久美子さん、梅宮アンナさんといった当時旬だった方もいらっしゃいますが、それでもやっぱり熟女が多かった。
僕は姉御肌タイプと仕事をするのが得意だったからです。
女優さんって普段はスタジオの中で脚本にしたがってお仕事をされていますから、たまに関西方面にやってきて、それも気楽な旅のコーナーに出ると心も体も解放されます。
しかもきれいな女優さんたちにかぎって本当は男前だったりするのでロケ現場でもさばさば割り切ってくれます。
そのロケにしてもアドリブ感の強いものでしたから、まるでプライベートで楽しんでいるような方もいらっしゃいました。
小山明子さんは男前
花登筐の「あかんたれ」などで知られる女優、小山明子さんとご一緒した時はご本人がロケの進行、段取りまでしてくれてどちらがディレクターなのかわからないほどでした。
その時は高野山のお寺のある尼さんを訪ねたのですが、その方は霊感が強く有名な政治家などもお願いにくるような霊能予言者です。
たぶん小山さんがいてくれたからでしょう、突然の訪問にもかかわらず快く取材を受けてくださり、ロケ後にはスタッフのプライベートなことまで予言してくれました。
あの頃はロケが終わったら女優さんを囲んで記念撮影をするのも楽しみでした。
高野山では小山さんのカメラで撮ってもらったんですが、放送後はその写真を丁寧な手紙とともに送ってくれました。
さすが大女優は心遣いが行き届いているなあと感心したものです。
その後、ご主人で映画監督でもある大島渚さんの病気の介護などでご苦労されたようですがニュースなどから知る限りいまもかっこいい男前な生き方をされているようです。
あれから20余年。
じぶんはといえば今でも相変わらず熟女と接することが多く、田舎に行くといつも地元のおばあちゃんたちに囲まれています。
やれやれ。
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