音編集にはうるさいタイプです
僕はええ加減な人間ですが仕事の分野によってはかなりこだわりがあります。
ことに絵よりも音の方を重視するタイプなので、音が絡んでくると途端に事は穏便でなくなります。
とくに音楽やナレーションに関してはうるさい方だと思います。
アシスタントとロケハンに行く道中、車内でよくFMラジオを聞いているんですが、耳障りな音楽がかかると(もちろん個人的にです)まず別の放送局にチェンジします。
ラジオのパーソナリティーのおしゃべりが気に触ると電源を消すこともしょっちゅうです。いわゆる ”いきった喋りをする” DJさんは苦手です。
そんな時、アシスタント嬢はいつも隣で「いろいろ大変ですね」と呆れています。
なんか老害みたいで申し訳ない。
古いから良いとは思っていませぬ
昔から、いかにもヒットを狙ったような作為的で商業的な楽曲に対しては全身で拒否反応が出ました。しかし、シンプルでも作者の想いがこもっていて、しかもよく練られた曲には心から感動します。
もちろん古い曲だからよくて新しいものはダメだとは思っていません。
今のヒット曲でも良いものはたくさんあります。
音質にもうるさい方です。コード進行や和音の重ね方にも文句が多いです。
これは老害です。
今のヒット曲でも良いものはたくさんあります。
音質にもうるさい方です。コード進行や和音の重ね方にも文句が多いです。
これは老害です。
山下達郎先生もおっしゃっています。
「最近、音楽の質が低くなった、昔の音楽は良かった、という人がいますが、それは違いま す。昔も質の低い音楽はたくさんあった。でもそれらは時と共に忘れ去られ良いものだけが
残ってる今だから昔の音楽は良質のものばかりという印象を受けるのです」
この意見には僕も全く同感です。
テレビは映像と音が基本です。
僕はもともとラジオディレクター志望だったのですが、なんの因果かテレビの制作プロダクションに入る事になりました。
でも映像、つまり絵のことなど全く素人なので最初はかなり劣等感がありました。日大芸術学部や写真学校などで勉強してきた人々をいつも羨ましく見ていました。
僕はもともとラジオディレクター志望だったのですが、なんの因果かテレビの制作プロダクションに入る事になりました。
でも映像、つまり絵のことなど全く素人なので最初はかなり劣等感がありました。日大芸術学部や写真学校などで勉強してきた人々をいつも羨ましく見ていました。
でも意外とそうでもないと気づいたのは26、7の頃でした。
もし「絵心」がなければ優秀なカメラマンと組めばいいし、「音心」がなければ優秀な音声さんや音効さんと仲良くなればいい。
音に自信があればそっちを伸ばせば良いんです。
ただ、ディレクターは自分の意思や目線は確実に持っていないといけないことは言うまでもありませんが。
そういえば入社したばかりのころ、あるベテランの先輩カメラマンに言われました。
「音楽が得意なタイプならそのうちに絵のこともわかってくるよ。
逆に音楽が苦手で絵が得意なタイプはなかなか音楽が理解できないけれど」
その時はいまいち理解できませんでしたが、小さな自信も持てました。
今は一緒に仕事をしている絵本作家の長谷川義史さんに「よっしゃんは色のセンスがない」としょっちゅう笑われています。
文字テロップの色に関してのセンスはあんまりない方だとは自分でも思っていますが、服の色にまで注文を付けられるのは心外です。
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