僕には関係ないもんね!
「新コーナーがどうなろうと、僕には関係ないもんね」という絵本作家・長谷川義史さんの驚くべき本音が判明し、波乱の幕開けを飾った「とびだせ!えほん」でしたが1回目の放送(2012年4月26日)は思いのほか関係各所の評判も良く、まずまず幸先の良いスタートとなりました。
きっと飾り気がなく、しかも正直にカメラに向き合う長谷川さんの姿がテレビの前の人々には新鮮に映ったんだと思います。
でも、何より嬉しかったのはその長谷川さんご本人から放送が面白かった、という連絡をいただいたことです。
これは担当ディレクターにとっては何よりの嬉しい言葉です。
今も喋りたくないことは喋らないという正直なスタイルは変わっていませんが、それはそのままでいいと思っています。
でも、何より嬉しかったのはその長谷川さんご本人から放送が面白かった、という連絡をいただいたことです。
これは担当ディレクターにとっては何よりの嬉しい言葉です。
今も喋りたくないことは喋らないという正直なスタイルは変わっていませんが、それはそのままでいいと思っています。
長谷川さんは絵本作家が本業なので、テレビのロケは絵を描く仕事の気分転換くらいの気分でいてもらうのがちょうどいいのでしょう。
だからVTRの空気もかなりリラックスした感じに映るのだと思います。
お酒が大好きな絵本作家
ご存知の方も多いと思いますが、長谷川さんは無類のお酒好きです。
最初の頃はロケ当日の朝が二日酔いということも何度かありました。
2回目に放送した吉田山界隈を歩いた時は朝からかなりしんどそうでした。
ディレクターも同じく酒好きですからロケ前の下見で造り酒屋などを見つけたら
興奮してしまいます。
初めて酒蔵を訪れたのは京都市伏見でした。
伏見といえば川に沿って並ぶ大きな酒蔵群や寺田屋が有名です。
そして坂本龍馬が寺田屋から逃走する際に通った跡にできたという「龍馬商店街」ですが、そんな観光通りから少し離れた場所に「藤岡酒造」という小さな酒屋があります。
ここは素敵な女将さんと働き者の息子さん(5代目)が切り盛りするかなりの老舗ですが、かつての当主が急死したためため一時は蔵を閉じていました。
でも跡を継いだ五代目が「100年以上の歴史を途絶えさせないため」と発奮し、その人柄と根性で見事復活させたお店です。
春らんまんの伏見。
えほんロケも後半戦にさしかかったお昼過ぎに訪れたのがその藤岡酒造です。いそいそとお店の中に入ったとたん長谷川さんはそわそわし出しました。
名酒「蒼空」のまろやかな香りがお店中に漂っているからです。
そんな長谷川さんに若い五代目店主が熱く語りかけました。
店主「青空を見上げるとホッとするように、飲んだ人がやさしい気持ちになれるような
お酒を作りました。「蒼空」と言います。いちど飲んでみませんか」
そこまで聞いてしまったら飲まないわけにはいきません。長谷川さんはすがるような目をしてこちらを見ています。
テレビの前で本気でお酒を飲む人
しかし、長いこと食事シーンの撮影でお酒を飲む人々を見てきましたが、こんなに本気で、しかも幸せそうにお酒を飲む人は初めて見ました。
撮影する側まで幸せな気分になってきます。
今では長谷川さんといえば酒を飲むイメージが定着していますが、この頃はまだロケ中にお酒を飲むことはちょっと遠慮していました。
でもこんなに幸せそうに飲むのならきっと見ている人も楽しいだろうと思い最近ではお酒のシーンも増えています。
ロケ先でもしょっちゅう「今日はどこで飲むんですか?」と声をかけられます。
なんなら一升瓶を持ってきてくれたり、長谷川さんの家まで贈ってくれる人もいるそうです。
ロケ先でもしょっちゅう「今日はどこで飲むんですか?」と声をかけられます。
なんなら一升瓶を持ってきてくれたり、長谷川さんの家まで贈ってくれる人もいるそうです。
ちなみに普段は無口な長谷川さんですがお酒が入るとかなり陽気になります。
なんならいつでも酔っていてほしいくらい饒舌になります。
その日も上機嫌で杯を重ね、お店のシーンも無事に撮影終了。
最後はディレクターも加わって(!)コーナーの成功を祈って乾杯させていただきました。
「蒼空」は今では我々のお気に入りの定番酒ですが、あの時の優しい風が吹く伏見の黄昏は今も忘れられません。
「とびだせ!えほん」はまだまだ続きます④ ちょっと変わった撮影に挑戦します
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