昨日3月26日は「とびだせ!えほん」の9年目を迎えるロケが行われました。
コロナ騒動の中、なるべく人混みを避け、なおかつ空気も奇麗で見ている人々に安心感を与える場所を!ということで今回選んだのは八尾と奈良を結ぶ「十三峠」です。
山々には菜の花やモクレンが咲き、ウグイスは高らかに鳴き、集落の坂道には穏やかな表情の地蔵さんが立ち並ぶ。
お日様もほほ笑む好天の中、いつも同様いろんな出会いや発見もありロケは順調すぎるくらい順調に進みました。そしてお昼の2時には終わりました。
そう「とびだせ!えほん」のロケチームは始まるのも早いんですが終わるのも早いんです。技術スタッフが優秀なのもありますがやっぱり長谷川さんの筆が早い。
(放送は4月9日の午後3時過ぎです。)
思わぬ事実が発覚した第一回目のロケ
前回も書きましたが絵本作家・長谷川義史さんの絵を描くスピードはかなりのものです。
お寺の塔など手数のかかる建造物でなければ、ものの4、5分でスケッチは完成しますし、トタンやアロエのある風景なら目をつぶってでも描けると思います。
その超高速ぶりはコーナーの第一回目収録の時から衝撃でした。
ただ長谷川先生は無口で声がとても小さい。そのうえ自分からはまずしゃべらない。
これも驚きでした。
今から9年前。コーナーは京都市の南禅寺そばにある桜の下の蹴上で始まりました。
ピンクの傘をもってオープニングシーンの収録です。
でも長谷川さんの目は完全にすわっていました。黒目がさらに小さくなっていました。
長谷川さんはこれまでも各地を回る絵本ライブなどで鍛えているので舞台でのおしゃべりはプロの芸人さん以上に達者です。
これも驚きでした。
しとしと小雨の降る4月の京都。
ピンクの傘をもってオープニングシーンの収録です。
でも長谷川さんの目は完全にすわっていました。黒目がさらに小さくなっていました。
長谷川さんはこれまでも各地を回る絵本ライブなどで鍛えているので舞台でのおしゃべりはプロの芸人さん以上に達者です。
そんな中、第一声 「こんにちは。絵本作家の長谷川義史です」
でもその時は全然「こんにちは」気分ではなかったようです。
後々、本人に聞いた話では
「こんな街を歩きながら絵を描くだけのコーナー企画がうまくいくわけはない。
きっと誰も見ないだろう。1ヶ月も保てばいい方だ」と思っていたそうです。
でもその時は全然「こんにちは」気分ではなかったようです。
後々、本人に聞いた話では
「こんな街を歩きながら絵を描くだけのコーナー企画がうまくいくわけはない。
きっと誰も見ないだろう。1ヶ月も保てばいい方だ」と思っていたそうです。
「これはテレビの方から持ち込まれた企画なのだから自分には全く関係ない。」
要するに、半分やけになっていたんでしょう。しかもそのあとのシーンでもテレビとは思えないほど口数が少ない。
(今から比べればよくしゃべっていましたが)
今でもそうですが長谷川さんはテレビ撮影だからといってあえて話したくもないことを話すタイプではないのです。正直な人なんです。
でも正直は美徳ですがロケ収録時の寡黙はディレクターにとっては拷問です。
雨降って地固まる
で、仕方がないので僕から話しかける「会話スタイル」をとることにしました。
これなら長谷川さんは答えたくないことには答えないでいいし、沈黙の部分はカットすればいい。
でも長谷川さんはもともと地頭の良い人なので、初めて出会った人とのやり取りでもちょっと興に乗ればすぐに話の核心を見つけます。
こうして続けているうちに色々な会話パターンや名言も生まれ、スタッフもうそのない正直な取材ができるようになりました。
長谷川さんの声が小さいのは今も相変わらずですが。
とにかく、あの初めての日の長谷川さんの本音を一言で言えば
「このコーナーがどうなろうが僕には関係も責任もないからねー」だったのです。
話はさらに続きます。
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