「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」
おはようございます。早起きディレクターです。
昨日映画を見ました。マクドナルド社の歴史を扱った作品です。
映画自体はテンポもいいし主人公のマイケルキートン含め、役者たちの演技も脚本も素晴らしくて映画としては満足です。だがどうにも後味が悪いんです。
あらすじ・・・
主人公はしがないセールスマン。彼はカリフォルニアで偶然見つけた「マクドナルド」という名のドライブレストランのそのユニークな製造工程に興味を持ちフランチャイズ化を持ちかけます。最初はレストランに断られるものの、強引にフランチャイズ契約を取り付け、新たなシステムを考えてついには全国展開に成功。自らをマクドナルド社の創業者だと名乗る人物です。
しかし、もともとレストランを始めたのは革新的なハンバーガで人気を得ていたマクドナルド兄弟という誠実な二人なのです。
主人公は自分の野心のためお人よしの兄弟に近づき、結局は彼らを出し抜いて今や誰もが知っているあのハンバーガー帝国を築くというわけです。
この映画がどこまで史実に基づいているのかわかりませんが、改めて調べると確かに似たようなことはあったみたいです。
「0から1を作り出す」ことと「1から2を作り出す」こと
オリジナルな物を考えた人物よりそれを受け継いだ(盗んだ?)人物の方の名が残る例は歴史的にも枚挙にいとまがないでしょう。
そもそもオリジナル商品を作ることに才能のある人たちって、どちらかといえば人間的に純粋そうだし、しかもあまり商売っ気のなさそうなタイプが多そうですから。
あのビートルズだって凄腕マネージャーのブライアンエプスタインが現れなければ、あれほどのビッグバンドに成長できていたかどうかはわかりません。
でもそんなビートルズもデビュー前後の仲間内で機嫌よく演奏してた頃が一番幸せだったのかもしれません。これは僕の希望的推察ですが。
話はすこし逸れましたが、いつだってオリジナリティーとシステムの間にはかなり大きな差があると思います。
「0から1を作り出す」ことと「1から2を作り出す」こととの差
「最初に意見を言う人」と「反論する人」との差
「クリエイター」と「批評家」
でもぼくはやっぱり前者のほうに思い入れがあります。
システムとオリジナル
昔からどうしても「システム優先主義」が好きになれません。
もちろん物を売るための「システム」は大事だし、オリジナル商品を広く流通させ、進化させるためには必要な方法なんでしょうがシステムにはいつも機械的な冷たさを感じてしまいます。
システムに乗っかったことでオリジナル商品が持っていた本来の暖かさや純粋さが失われてしまうことを恐れます。
「でも商品がお金にならなければ仕方がないでしょう?」
きっとそうなんでしょう・・・でも本当にそうなんでしょうか?
若い頃には突然、無性に食べたくなることがあったマクドナルドのハンバーガー。
でも食べてしまった後はいつも虚しくなってしまったのは僕だけでしょうか。
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